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コムラサキってどんな蝶?
樹液に集まる昆虫を探しに行った時に出会えるチョウです。カナブンやシロテンハナムグリなどと一緒に樹液に集まっているのを見かけることが多い種類ですね。スズメバチなどと一緒に樹液を吸っているのも見かけたりします。スズメバチが樹液を占領していると、少し離れたところで様子をうかがいながら、ちょっとずつ近づいていって樹液にありついたりします。しかし、スズメバチもコムラサキ程度は気にならないのか警戒するほどに追い払おうとはしないように思います。
タテハチョウ科
チョウの分類の中にタテハチョウ科があります。コムラサキはタテハチョウの仲間の一種になります。日本の国蝶であるオオムラサキもタテハチョウ科で、同じような紫色のきれいなチョウとして知られています。コムラサキもオオムラサキより小型ですが、紫色のきれいなチョウです。
コムラサキの特徴
紫(ムラサキ)模様
オスは羽を広げると紫色の入った明るい茶色と黒色のデザインをしています。紫色が入っているところがオオムラサキとも似ていますが、その模様の雰囲気は大きく違っています。
メスは全体的に茶色の模様で少し地味な印象です。オスのように紫色の模様は入ってきません。
コムラサキのオスには紫色の模様
黒色型がいる
オスメスともに黒色型がたまに見られます。黒色型は「クロコムラサキ」とも呼ばれますが、オスでは明るい茶色だった部分がなくなり全体的に黒っぽい印象の中に紫色の模様が入ってきます。普通の型よりもオオムラサキに印象が似てきますが大きさがぜんぜん違うので間違うことはないでしょう。
メスでも全体的に黒っぽくなります。淡色だった模様も変化して白色の斑紋が入ります。
コムラサキの生態
食べ物や餌(エサ)は?
幼虫はヤナギ類を食べる
ネコヤナギやシダレヤナギなどのヤナギ科の植物を食べて育ちます。
成虫は樹液にやってくる
コムラサキはあまり花にやってくるのを見かけません。林の中などで、樹液などによく集まってきます。カブトムシやカナブンなどと一緒に樹液を吸っているところをよく見かけます。
フンや人の汗などを吸いにやって来ることもありますし、河原などで地面に降りて吸水しているところも見られたりします。
コムラサキの分布や生息環境
南西諸島をのぞいて全国的に見ることのできる蝶です。ヤナギの生える樹林などで見かけることができます。都市部の公園の中でも見られたりするので意外に身近な蝶だったりします。