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サトキマダラヒカゲってどんな蝶?
チョウ類の中では全体的に茶色で地味な印象です。しかし、その模様は林の中では木の幹によく馴染んでいます。クワガタやカブトムシを探しに行ったときなどによく見かけるのですが、全く気づかない位置から急に飛び立ったりしてよく驚かされます。そんなふうに驚かしてくる他のチョウや蛾もいるのですが、このサトキマダラヒカゲが一番驚かしてくるように思います。
タテハチョウ科
チョウの分類の中にタテハチョウ科があります。サトキマダラヒカゲはタテハチョウの仲間の一種です。ジャノメと名前には入っていませんが、タテハチョウの中でもジャノメチョウに含まれるチョウチョです。
ヒカゲと名前についているのは、陽の当たるところを嫌って曇りの日や林の中などで「日陰」を好んで活動していることによります。サトキマダラヒカゲも日陰を好んだり、夕方の日没時に特に活動が活発になります。
雑木林でよく見かける
雑木林の中をよく飛び回り樹液などに集まっています。カブトムシやカナブンなどに混じってにぎやかな様子も見られます。よく飛び回っていて、意外に俊敏に飛びますが樹液のないところにもよく止まって休んでいるので、見つけたらそーっと近づいてみましょう。
樹液を吸うサトキマダラヒカゲ
サトキマダラヒカゲの特徴
毛並み
チョウはみんな体に毛が生えていてフワフワしています。このサトキマダラヒカゲも特に首周りの辺りがフワフワしています。よく見ると胸の辺りのフワフワには緑色に輝く毛なども混じっているんですね。全体的に地味めながら、光の角度などでたまに見えるその輝きに上品な美しさを感じたりします。
ヤマキマダラヒカゲとの違い
ヤマキマダラヒカゲにとてもよく似ていますが、複雑な模様の中の紋の違い等で見分けることができるようです。パット見はとてもよく似ているので見わけるのは難しいかもしれません。
生態や成長
幼虫(イモムシ)は笹や竹を食べる
幼虫はイネ科植物の笹や竹を食べます。かたそうな葉っぱだと思うのですが、なかなかたくましい口をしているものです。しかし、不思議なことに幼虫を見かけることは少ないですね。調べてみると夜中に葉っぱなどを食べるのに活動を始めるようです。昼間は落ち葉の下や葉裏などに隠れているのだそうです。