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ハラビロカマキリってどんな虫?
カマキリにも色んな種類がいますが、ハラビロカマキリもオオカマキリやチョウセンカマキリ、コカマキリなどと並んで代表的なカマキリの仲間です。オオカマキリなどと比べて小型ですが、少しずんぐりとした可愛さのあるカマキリです。
小さい頃は葉っぱの上などでお腹を上に立てているのをよく見かけます。腹部の幅が広いのと合わせて葉っぱになりきっているのでしょうか?
カマキリ科
昆虫の分類にカマキリ目があります。その中にカマキリ科があって、ハラビロカマキリはその中の一種になります。日本で有名なカマキリ科の仲間ではコカマキリやオオカマキリがいます。前脚が鎌(カマ)のように発達していて、他の昆虫や小動物を俊敏に捕食することが知られている昆虫です。
ハラビロカマキリの特徴
腹部が広い
オオカマキリやチョウセンカマキリに比べ、縦に短く横に広げた印象のカマキリです。腹部の幅が広いことからハラビロカマキリと名づけられました。
タマゴも幅広
カマキリは卵のたくさん詰まった卵鞘(らんしょう)を産み付けますが、その形も幅広な印象の俵型をしています。
特徴的な黄色の突起
鎌(カマ)のついている前足の付け根に、黄色のコブ状の突起が付いているのが特徴的です。これが見えたらハラビロカマキリの仲間だとわかります。
褐色や黄色の個体
ほとんどのものは緑色をしているのですが、たまに茶色っぽい個体や黄色っぽいものが見つかります。ハラビロカマキリではないですが、以前「幸せを呼ぶ黄色いカマキリ」が話題になったことがありました。黄色いのはちょっと珍しいです。
似た種類のムネアカハラビロカマキリ
ハラビロカマキリによく似た種類でムネアカハラビロカマキリとう種類がいます。ムネアカハラビロカマキリは外来種とされており、普通のハラビロカマキリの勢力が弱まっているらしく駆逐が心配されています。
ハラビロカマキリの生態
樹上性
低い位置よりは高い位置でよく見かける樹上性のカマキリです。林や公園の木の上などでよく見かけます。
ハラビロカマキリの捕食
日本のカマキリの中では中型のタイプになりますが、肉食の昆虫でありその獰猛さは変わりません。近くを通った飛んでいる昆虫でも一瞬で捉える素早さも持っています。
ハリガネムシに寄生される
他のカマキリに比べハリガネムシに寄生されている割合が高いようです。ハリガネムシはカマキリを水場に誘導して、体を突き破って水の中に入っていきます。
道路でひっくりかえっていたハラビロカマキリ。
何かの衝撃でハリガネムシが出てきてしまったようです。
ハラビロカマキリの成長
ハラビロカマキリの幼虫
ハラビロカマキリの幼虫を見つけました!マダラ模様をしていてカッコよいですね!目線よりも高い位置で見つけたので、小さい頃から木の上などが好きなようです。
ハラビロカマキリの生息地や分布
ハラビロカマキリは北海道を除き、本州から南西諸島まで広く見ることができます。
街中や公園などでも見られますが、林の中で木の上に登っていたりもします。