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ヨコヅナサシガメってどんな虫?
他の昆虫を捕らえる肉食のカメムシで、サシガメの仲間と呼ばれます。
サシガメの中でも大型で、白黒のはっきりした模様をしています。
1930年頃から九州で確認されるようになり、今では関東地方でも見ることができます。
原産は中国やインドなどとされていますが、今では公園や街路樹などにもいる身近な昆虫です。
サシガメ科
カメムシの仲間の分類にサシガメ科があります。ヨコヅナサシガメはその中の一種になり、肉食性のカメムシのグループです。
この仲間には、シマサシガメやヤニサシガメなどが含まれています。
ヨコヅナサシガメの特徴
黒い体に白い模様。脚(アシ)のつけ根は赤くて、長い頭部が特徴的です。
サシガメの仲間の中では大型で、集団でいるところもよく見かけます。
生態
食べ物、餌(エサ)は?
他の昆虫を捕らえて体液を吸います。
イモムシ類や他の昆虫などを捕らえている姿をよく見かけますが、集団で獲物を襲うこともあります。
集団で見かけることも多い本種ですが、それは一匹では倒せないような大きな獲物であったとしても、集団で襲いかかることで仕留められる可能性があがるというのもあるようです。
幼虫で越冬
ヨコヅナサシガメは、冬の間を幼虫の姿で過ごします。
木のくぼみなどで、集団越冬している姿が冬の間でも観察できます。
成長
産卵
細長い卵をきれいに並べて産卵します。
幼虫
幼虫の時は赤黒模様が特徴的で、成虫のようなひらひらがついていないので雰囲気が違いますね。
脱皮と抜け殻
ヨコヅナサシガメは羽化の時に体が真っ赤な状態で出てくることでも有名です。
赤すぎてびっくりするくらいです。
成虫
分布や生息環境
本州から九州まで見ることができます。海外では中国や東南アジア、インドなどでも見られます。
九州あたりから見られていましたが、分布を北上させて関東でも見ることができるようになっています。
神社や公園などの人為的な環境のサクラやエノキの幹の上で見つかることが多いです。
都会の公園などでも見ることができます。