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キマダラミヤマカミキリってどんな虫?
名前の由来
茶褐色ですが、ビロード状で見る角度によって模様の変わる美しい体毛がはえています。それが、まだら模様になっているのが名前の由来になっているのでしょう。その体毛も、じっと見ていると金色の微毛で艶々しています。見る角度ですこし模様が変わるので見ていて飽きのこない美しいカミキリムシです。
キマダラミヤマカミキリの美しい体毛
分布や生息地
本州から沖縄まで見ることができ、平地~山地の樹林や雑木林でよく見ることができます。少し山に入ったようなところでよく見られるので、キャンプなどでふとした瞬間に見つけることがあったりします。山の方で見つかることもあってか「深山(ミヤマ)」とついてキマダラミヤマカミキリと呼ばれたりもするのですが、平地で見られることも多いカミキリムシです。
夜行性で光にも集まる
夜間に活動しますが、灯火などにもやってくることがあります。光に集まってくる習性を「走光性」と呼んだりします。そんな修正があるので、宿で明かりに釣られて部屋に入ってきたこともあります。
オスとメスの違い
メスも触角は長いが、オスはもっと長いんですね!オスの触角は体長を大きく超える長さの触角をもっています。
亜種の分類
キマダラミヤマカミキリは住む場所によっていくつかの亜種に分けられているようです。
- キマダラミヤマカミキリ
- トクノシマキマダラミヤマカミキリ(奄美群島、沖縄群島)
- イシガキキマダラミヤマカミキリ(石垣島、西表島)
- ヨナグニキマダラミヤマカミキリ(与那国島)
亜種を含めて4つの名前に分けられています。
コラム:窓から入ってきたキマダラミヤマカミキリ
海の近い山間部に位置する宿に集団で泊まった時のことです。宿の周りは木々に囲まれた自然の豊かな場所だったのもあり、窓を開けていたらちょこちょこと小さな蛾などがやってくる。そのなかで一際周りを驚かせたのがキマダラカミキリだったんですね。小さな蛾とかでわーわー言っていたのにいきなり数センチもあるカミキリムシが飛び込んできたのだからみんなびっくりする。でも、ちょっと捕まえてみてみるとその美しい色彩にみんな感心していました。