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クズノチビタマムシってどんな虫?
クズの葉の上でよく見つかるチビタマムシの仲間です。とても小さく数ミリ程度の大きさです。
クズがたくさん生えているような場所ではよく見かける昆虫で、雑草的にクズが群生している場所など見かけると探してしまいます。
よく知るタマムシとは雰囲気が異なりますが、顔などアップで見るとタマムシっぽい顔をしていたりします。
タマムシ科
昆虫の分類で甲虫(コウチュウ)目があります。その中にタマムシ科は含まれていてクズノチビタマムシもその一種になります。甲虫の仲間は硬い羽を持っているのが特徴ですが、タマムシは光沢のある美しい羽を持っている種類が多いことでも有名です。代表的な種類としてはヤマトタマムシやウバタマムシなどが含まれます。
クズノチビタマムシの特徴
頭部の金色の微毛と、羽の灰色の波模様が特徴的ですが似た種類も多いです。
生態
食べ物や餌(エサ)
クズの葉を食べています。
クズの葉は、食用でも利用できますが雑草として生えていることが多いので、特に害虫の扱いを受けることはありませんが、成虫・幼虫ともにクズの葉を食べて育ちます。
幼虫は葉っぱの中に潜り込んで食べる生態を持っています。
成虫はクズの葉をジグザグに食べていくので、慣れてくると食痕から探すと見つけやすいです。
成長の様子
幼虫はクズの葉の中に潜って生活し、成虫になってもクズの葉で見つかります。
幼虫
クズの葉に潜り込んで生活をしています。
その中を食べるので、茶色く変色したクズの葉を見つけたら幼虫がいるかもしれません。
蛹(サナギ)
葉っぱの中に潜ったまま蛹化(ようか)して蛹(サナギ)になります。
光に透かしてみると、シルエットが丸っこくなっているのがわかります。
羽化(うか)
葉っぱの中で羽化してから出てくるのですが、葉っぱの外に出して観察してみました。
成虫
チビタマムシの仲間はサイズが小さいですが、顔はタマムシらしさを持っています。
分布や生息環境
本州から九州まで分布し、川原の土手に生えるクズの上や、林縁などでよくみかけることのできる種類です。
クズノチビタマムシは数ミリ程度と小さいのですが、成虫は葉っぱを端からジグザグに食べていく特徴があるので、その食痕を頼りに探すと見つけやすいです。