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ヒメカメノコテントウってどんな虫?
小さく可愛らしいてんとう虫ですが、肉食性でアブラムシなどを捕食します。
人の気配には敏感で、近づくとすぐに動き出したり、葉っぱから落下して逃げてしまいます。
テントウムシ科
昆虫の分類で硬い羽を持つことが特徴の「甲虫目」があります。その中に「テントウムシ科」があるのですがヒメカメノコテントウはこの仲間に含まれています。
他にも有名なテントウムシではキイロテントウやナナホシテントウも同じ仲間になります。
ヒメカメノコテントウの特徴
模様は変異が大きい
よく見る模様は、黄色いベースに黒色の模様が入ったデザインでブロックチェックのようなモダンな柄になっているのをよく見ます。しかし、模様の入らない真っ黒なものや、オレンジ色のベースに黒い縦筋が入ったような「せすじ型」と呼ばれるデザインのものなどもおり、模様の変異が大きい種類になります。
ヒメカメノコテントウの模様の違い

と呼ばれるヒメカメノコテントウのタイプ。このタイプにも模様がしっかりと繋がったものや離れたものなどで変異があります。色に関してもキイロっぽいものから赤っぽいものまでいますし、中央の縦筋の黒ラインに白い帯が両側に入るタイプもいます。

と呼ばれるヒメカメノコテントウのメス。オスの方は亀甲型です。肩部の紋はあまり大きくありませんが2つあります。オスが乗っていて見えませんが後ろ側に紋はありませんでした。肩部の紋が完全になくなると「せすじ型」と呼ばれます。

呼ばれるヒメカメノコテントウのタイプ。縦筋と4つの紋が特徴的な模様です。

黒っぽいタイプのヒメカメノコテントウもいます。小楯板横に黄色い紋が入っているので、黄点とつきます。

黄色い点の入らないタイプは黒型と呼ばれます。

せすじ型かと思って撮影したら、肩に紋があったので二紋型です。よく動くし小さいので確認しづらいですね!
カメノコテントウとの違い
ヒメカメノコテントウという名前ですが、普通のカメノコテントウという名前のものもいます。
カメノコテントウは亀の甲羅のような模様はヒメカメノコテントウの亀甲型と近いのですがサイズが全然違います。
カメノコテントウは日本で最大級の大型テントウムシです。
「ヒメ」というのは、小さいという意味でつけられることが多いので、亀のような模様を持ったテントウムシの小型タイプってことになります。しかし、カメノコテントウはなんだか強そうですし甲羅模様以外はあんまり似てないですね。
テントウムシの生態
食べ物や餌(エサ)
幼虫や成虫ともにアブラムシなどを食べます。農作物や園芸植物を守ってくれるので益虫として喜ばれます。

テントウムシの成長
幼虫
黒色のベースに黄色や白色の模様の入った幼虫です。
幼虫のときからアブラムシなどを捕食する肉食性です。


アブラムシを食べています。
あんまりもぐもぐせずに食べるようで、体液だけ吸っているようです。
蛹(サナギ)
アブラムシをたくさん食べて成長するとサナギになります。

もうすぐサナギになります。

成虫

この写真の個体は、亀甲型と呼ばれるタイプで巣が、いろんな模様の成虫がいます。
ヒメカメノコテントウの分布や生息環境
全国的に見られるてんとう虫です。
林縁や草地などで普通に見られ、庭先などでも見ることが出来ます。
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テントウムシ科まとめ 天道虫図鑑
