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モノサシトンボってどんな虫?
モノサシとは?
長さを測る「物差し(ものさし)」のことを指しています。モノサシトンボの腹部には目盛りのような輪っかになった「環形紋」と呼ばれる模様が入っているのですが、それが目盛りのように見えたのが名前の由来になったようです。
似ているモノサシトンボ科のイトトンボ
昆虫の分類でトンボ目があり、モノサシトンボ科はその中に含まれています。このグループの仲間で、似ている種類にはグンバイトンボやオオモノサシトンボなどがいます。
グンバイトンボとの違い
グンバイトンボは軍配状に広がった脚(アシ)の形が特徴的なのが一番わかり易いです。他にも頭の後ろに「後頭条」と呼ばれるラインが入っているのですが、モノサシトンボは点々が少し入っているだけです。
オオモノサシトンボとの違い
オオモノサシトンボでは「前肩条」と呼ばれる胸のラインが不明瞭なものが多いです。モノサシトンボだとはっきり入っているので見分けるポイントになります。他、腹部の先っちょの模様でも違いがわかります。
モノサシトンボの顔
水色の体色に大きく黒い複眼がとてもかわいい顔をしています。しかし、トンボの仲間は肉速なので少昆虫などを捕らえて食べてしまいます。
オスとメスで体色が異なる
オスは水色ですが、メスは黄褐色や淡緑色になるものがいます。それだけでなく、オスのような水色の色彩になるものもいるようなのでややこしいですね。
縄張りと産卵
成熟したオスは水辺の草の上などで比較的狭い範囲の縄張りを持つようになります。交尾は早朝を中心に行われ、産卵する時は連結状態のまま行われます。その時、オスはメスの上で垂直に立ったようなポーズでメスを守っています。
これは、産卵中に襲われても、目立つオスが犠牲になるだけで済むこともあるからですね。オスが体を張ってメスを守っているのです。そして、メスは安全に水面まで伸びた藻や横倒しになった草などに卵を産み付けていきます。