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ウラナミアカシジミってどんな蝶?
シジミチョウには白っぽいものが多いのですが、このウラナミアカシジミはシジミチョウの中でもかなり派手な部類です。はじめ見つけた時には夕暮れ時に木の上で派手に飛び回っていました。止まるのも木の上の葉っぱでしたが、模様が派手なので見つけやすかったです。
シジミチョウ科の一種
チョウの分類の中で「シジミチョウ科」に分類される小さく可愛らしい種類です。貝類の蜆(しじみ)に羽の形が似ているところからつけられました。ウラナミアカシジミもその中の一種になります。
ゼフィルスの仲間
シジミチョウの仲間の中でも樹上性のタイプを「ゼフィルス」と呼びます。ウラナミアカシジミもゼフィルスの仲間で、日本では25種類程が確認されています。この仲間は雑木林などを好む傾向があり、木の上の枝などに止まっているのをよく見かけます。
赤いゼブラ模様
羽を閉じてとまる事が多いが、赤みのあるオレンジ色と黒色のとてもきれいなゼブラ風の縞模様をしているシジミチョウです。さらには、羽の後ろ側には少し大きめの紋があり、その先には細長い尾状突起もあるのでとても華やかで派手なゼフィルスです。
オスとメスの違い
オスとメスを見分けようと思っても裏の模様では差が少ないので難しいです。表の羽にはゼブラ模様は入っていないのですが、メスでは羽の先端部分に黒斑が入っているのでそこで見分けるのが良さそうだ。
夕方から活発に行動する
日中もクリなどの白い花に好んで集まったりするが、夕方から日没にかけてよく活動します。枝から枝へと細かく飛んでいるのを見かけました。花で吸ミツすることが多いですが、時には樹液にやってくることもあります。
アカシジミもいる
似た名前のシジミチョウで「アカシジミ」という種類のものもいます。アカシジミもゼフィルスの一種になります。しかし、その模様はウラナミのようにゼブラ模様はしておらず、赤っぽい色彩に白い筋のような模様が入っているだけなので見間違えることはなさそうです。
分布や生息地など
北海道の一部、本州を中心に四国の一部でも生息が確認されています。都市近郊の雑木林などでもたくさん見られたようですが、最近では宅地化や管理放棄などの影響で個体数を減らしているところも多いようです。