写真ギャラリー
コノハチョウってどんな蝶?
枯れ葉に擬態していることで有名な蝶です。他にも枯れ葉っぽいチョウや、木に馴染んだ模様のチョウなどもいますが、コノハチョウの葉っぱらしさが見事なことと名前がそのまま「コノハ」とついていることで擬態する昆虫の代表格になっています。
タテハチョウ科
チョウの分類の中にタテハチョウ科があります。コノハチョウはタテハチョウ科の一種になり、この仲間にはマダラチョウやジャノメチョウの仲間などたくさん含まれています。
枯れ葉に「擬態」する昆虫
羽を閉じた時の模様が枯れ葉のような見た目をしていることで有名なチョウです。見れば見るほどに枯れ葉にしか見えません。羽が茶色いだけでなく、その形や葉っぱの葉脈まで再現するかのような見事なデザインをしています。
羽を閉じたコノハチョウの写真
羽を広げると派手な模様
羽を閉じるとまるで枯れ葉ですが、羽を広げると派手な模様が顔をのぞかせます。美しいブルーとオレンジ色の帯の入った模様をしています。葉っぱの上や木の幹などに止まっている時には完全に枯れ葉の見た目なのですが、広げた羽は派手な模様をしているので、天敵に見つかった時には羽を広げて驚かすのだろうと思います。しかし、葉上で休むときなどにもゆっくりと羽を閉じたり広げたりする行動が見られます。せっかく隠れているのに、それは見つかってしまうだけなのではないかと思ってしまいます。
羽根を広げたコノハチョウ
1980年代に定着
昔はいなかったようです。1980年代より沖永良部島に定着したのが初めの記録のようです。今では南西諸島のいくつかの島で見ることができます。
準絶滅危惧種
2014年のレッドデータブックでは「準絶滅危惧(NT)」の昆虫として扱われています。森林や渓谷の開発などでコノハチョウが住むのに適した環境が減少しているようです。
準絶滅危惧種とは、今すぐ絶滅する危険はないけれど、環境の変化などで絶滅危惧種に移ってもおかしくない昆虫の扱いです。
天然記念物
沖縄県では天然記念物にも指定されています。