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コノハチョウ

コノハチョウの写真

写真ギャラリー

葉っぱの上に止まるコノハチョウ

羽を閉じると枯れ葉のようで、木に止まっていると見つけにくい

羽根を広げるとブルーとオレンジの派手模様

葉っぱの上でゆっくり羽を閉じたり広げたり

木に止まってじっとしていた。

木の高い位置に止まっていたりする(石垣島)

遠くに止まっていたが、羽を広げると表の模様が透けている(石垣島)

枯れ葉模様が見事だ。

コノハチョウってどんな蝶?

枯れ葉に擬態していることで有名な蝶です。他にも枯れ葉っぽいチョウや、木に馴染んだ模様のチョウなどもいますが、コノハチョウの葉っぱらしさが見事なことと名前がそのまま「コノハ」とついていることで擬態する昆虫の代表格になっています。

タテハチョウ科

チョウの分類の中にタテハチョウ科があります。コノハチョウはタテハチョウ科の一種になり、この仲間にはマダラチョウやジャノメチョウの仲間などたくさん含まれています。

枯れ葉に「擬態」する昆虫

羽を閉じた時の模様が枯れ葉のような見た目をしていることで有名なチョウです。見れば見るほどに枯れ葉にしか見えません。羽が茶色いだけでなく、その形や葉っぱの葉脈まで再現するかのような見事なデザインをしています。

羽を閉じたコノハチョウの写真

コノハチョウの写真
コノハチョウは羽を閉じた状態だと本当に枯れ葉のようだ。葉っぱの葉脈まで再現されていてすごい。

羽を広げると派手な模様

羽を閉じるとまるで枯れ葉ですが、羽を広げると派手な模様が顔をのぞかせます。美しいブルーとオレンジ色の帯の入った模様をしています。葉っぱの上や木の幹などに止まっている時には完全に枯れ葉の見た目なのですが、広げた羽は派手な模様をしているので、天敵に見つかった時には羽を広げて驚かすのだろうと思います。しかし、葉上で休むときなどにもゆっくりと羽を閉じたり広げたりする行動が見られます。せっかく隠れているのに、それは見つかってしまうだけなのではないかと思ってしまいます。

羽根を広げたコノハチョウ

コノハチョウの写真
コノハチョウが羽を広げたところ。光の当たるところでは青色部分はもっと輝いている。

1980年代に定着

昔はいなかったようです。1980年代より沖永良部島に定着したのが初めの記録のようです。今では南西諸島のいくつかの島で見ることができます。

準絶滅危惧種

2014年のレッドデータブックでは「準絶滅危惧(NT)」の昆虫として扱われています。森林や渓谷の開発などでコノハチョウが住むのに適した環境が減少しているようです。

準絶滅危惧種とは、今すぐ絶滅する危険はないけれど、環境の変化などで絶滅危惧種に移ってもおかしくない昆虫の扱いです。

天然記念物

沖縄県では天然記念物にも指定されています。

もっとタテハチョウの仲間を見る!

タテハチョウ科まとめ 蝶の図鑑

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この記事を書いた人

村松佳優

昆虫写真家/講師/カメラマン/ムシミルの運営。

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カメラマンやイベント運営などに携わりながら、大学の講師やクリエイターの支援活動もし、次代の育成にも力を入れて活動しています!
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