アオバセセリってどんな蝶?
セセリチョウの仲間の中で一番有名な種類ではないでしょうか?私の憧れの昆虫の中の一種でもあります。地味な配色のものが多い中でこのアオバセセリは美しい青色の羽を持っています。日本のチョウ類を全体的に見てもこんなに派手なやつはそんなにいません。
南国っぽい雰囲気がありますが、北海道をのぞいて本州から南西諸島まで広く見ることのできる昆虫だったりします。なのに、なかなか出会うことができません。初めてであった時、その出会いは唐突で、コンビニに寄った時に近くの空き地で草にぶら下がっていました。
羽はかなり傷ついていましたが、それでもその美しさはなかなかのものでした。羽の後ろの模様のところが傷ついていましたので、おそらく天敵から狙われたのだと思います。目立つオレンジ色で攻撃の目標を頭部からそらしているのでしょうね。
美しいセセリチョウ
セセリチョウの仲間には茶色っぽいものが多い中で、このアオバセセリは体全体が青色や少し緑味のある色をしています。さらにオレンジ色の模様のアクセントが入っているのがとても美しいです。この色彩は羽だけでなく。頭からお腹まで全体的にキレイな色をしているのがすごいですね!
セセリチョウ科
チョウの分類にセセリチョウ科があります。尖ったものでつつき回すことを「せせる」と言います。セセリチョウの仲間の口吻は長いものが多く、花をあちこち「せせり」ながらミツを吸うところから名付けられました。
早朝と夕方に活発
春先では日中から活動しますが、夏になってくると早朝と夕方によく活動します。各種の花を訪れて吸ミツする姿がよく見られます。地面から吸水する行動も見られるようですね。
唯一無二の可愛い幼虫
体は黒と黄色の横縞模様で、オレンジ色の派手な頭部には、まるで顔のようにも見える黒い紋があります。あまりにも特徴的で独特なのだが、ある種の可愛さがあり熱狂的なファンも多いです。
アワブキ科の植物でアワブキやヤマビワなどを食べるようですが、それらの生えている沢沿いの樹林などでよく見られるようです。アオバセセリを見たかったら、まずはそういった食樹を探すとよいでしょう。
サナギ(蛹)の時だけ地味
成虫も幼虫も派手な印象なのにサナギ(蛹)の時だけ白っぽく地味なデザインに変わります。