写真ギャラリー
スキバドクガってどんな虫?
羽が透けているオス
スキバとは透翅のことで、オスは鱗粉のない羽を持っています。ぱっと見た感じではまるでセミのような姿をしています。メスは白っぽいガで鱗粉も持っており、オスとは全然雰囲気が違います。
オスは昼行性ですが、メスは灯火にも集まります。
ドクガ科
昆虫の分類でチョウ目があり、その中で一般に蛾(ガ)と呼ばれる仲間ですが、その中の分類で更に細かく「ドクガ科」に含まれる一種になります。漢字では毒蛾と書かれ、このスキバドクガも幼虫の時には毒針を持っているのですが、実際に毒を持っている種類は少数です。
赤、黒、黄色の複雑な模様の南国幼虫
幼虫は複雑な配色が美しいドクガの毛虫です。若い頃の幼虫のほうが全体的に赤っぽい雰囲気ですが、成長していくとしっかりとした黒色の中にコントラストの高い鮮やかな模様の幼虫に育っていきますね。
宙に浮くサナギ
成熟すると、葉っぱの上で糸を吐き、浮いた状態でサナギになります。立体的なおうちをつくることで、外敵から身を守る役割があるのでしょう。なんて器用なんでしょうね。
毒毛
卵のときから成虫まで、毒を含んだ毒針毛を持っており、炎症を起こす可能性があるので触るのはやめたほうが良い毛虫です。触ってしまったときの対処としては、チクチクしてもこすらずに、強い流水で洗い流すか粘着性のテープで取るのが良いらしいです。こすったりすると広がってしまったりしてよくないんですね。