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モンキチョウってどんな虫?
春先から見られる蝶で、早いと3月頃から見られますが、モンシロチョウより少し後くらいから飛んでいるのを見かけます。
黄色い蝶には「キチョウ」などもいますが、それよりも一回り二回り大きく、モンシロチョウくらいのサイズ感です。
そして、黄色いだけではなく頭の一部や羽の輪郭の部分がピンク色になっているのでちょっとファンシーな印象もあるチョウチョです。
シロチョウ科
チョウ目というグループの「シロチョウ科」に含まれている一種です。モンシロチョウやツマキチョウなどが近い仲間として知られており、ほかにも30~40種類ほどが日本で見られます。
モンキチョウの特徴
モンシロチョウと同じくらいのサイズの蝶ですが、全体が黄色っぽいのと、小さな紋の入り方が違うのが特徴です。
羽の裏側には淡く白っぽい紋が入っているので、あまり間違えることはありません。
オスとメスの違い
オスとメスで模様の違いはほとんどありませんが、オスは全体が黄色でメスは表が白くなります。
白色のメスは、モンシロチョウのような雰囲気もありますが、後ろ羽の小さな紋が黄色く目立つのが特徴的です。
裏面も羽がずれたところが、メスでは白っぽく見えます。
ただ、まれに黄色いメスも見られるようなので、厳密に調べるには交尾器などの確認をしないといけないようです。
ミヤマモンキチョウとの違い
ミヤマモンキチョウが似ているのですが、高山などで見られる蝶で生息域が限られています。
羽を広げた時の模様は、モンキチョウでは黒い部分に白や黄色の紋が入るのに対して、ミヤマモンキチョウは黒の一色になっているので見分けるのは難しくありません。
生態や成長
幼虫
モンシロチョウの幼虫などと似たアオムシです。
幼虫はフンをはね飛ばす習性があります。
蛹(サナギ)
緑色のサナギです。幼虫で越冬するからか、茶色いサナギにはならないようです。
モンシロチョウのサナギと同じように、糸で木などに体を固定する帯蛹型(たいようがた)のサナギになります。
幼虫で越冬する
モンキチョウは幼虫の状態で冬を越します。
分布や生息地
日本では北海道から南西諸島まで幅広く見られるチョウです。
世界にも広く分布していて、ヨーロッパや中央アジアなどにも生息しています。