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アオドウガネってどんな虫?
カナブンはとても有名な昆虫ですが、実はアオドウガネのことを呼んでいることも多いです。
緑色の鈍い金属光沢を持ったコガネムシの仲間で、灯火にもやってくるために、玄関先や網戸についているのをよく見かけるんですね。
窓を開けていたら部屋に入ってきたなんて話もよく聞きます。
公園などでもよく見かけることが出来て、実はとても身近な昆虫なんですが「アオドウガネ」って名前なのは意外に知られていなかったりするのです。
コガネムシ科
昆虫の分類に硬い羽を持つことが特徴の甲虫(コウチュウ)目があります。
アオドウガネはその中の「コガネムシ科」の一種です。
この仲間にはカブトムシやハナムグリ、カナブンなど有名な昆虫がたくさん含まれています。
アオドウガネの特徴
顔は丸い
コガネムシの仲間の中でもアオドウガネは「スジコガネ亜科」に分類されている昆虫です。
「コガネムシ」と呼ばれるコガネムシの仲間もスジコガネ亜科で近い仲間になります。
コガネムシの仲間の顔は丸っこい形をしているものが多いのですが、よく間違えられるカナブンの顔は実は四角い形をしています。
ここを見るだけでも「アオドウガネ」と「カナブン」が違う昆虫だとわかりますね!
参考:カナブン
アオドウガネの白バック写真(詳細写真)
ヤマトアオドウガネとの違い
とても似た種類に「ヤマトアオドウガネ」がいます。
実は、とても一般的なこのアオドウガネはもともと南方に多く生息する種類だったのですが、その分布を北上させているのだそうです。
その影響で「ヤマトアオドウガネ」は大きく数を減らしているという話もあります。
見分け方としては、お尻の毛を見るのが一番簡単そうです。
ふっさふさな毛が、お尻全面にあるのが「アオドウガネ」です。
ヤマトアオドウガネはお尻の先に一列程度の毛しはえておらず、そこで見分けるのが簡単そうです。
羽の一番うしろの隆起の仕方にも違いがあるようですが、お尻の感じで大抵の場合はいけそうです。
アオドウガネの生態
食べ物や餌(エサ)
幼虫の時期には、土の中で植物の根などを食べて育ちます。
沖縄ではサトウキビの地下部を食べて枯らしてしまう被害も出ているようです。
成虫は広葉樹の葉っぱを食べます。
桜の木でも見ますし、公園の植物など色んな所で見ることができるので、食べることのできる葉っぱの種類は多そうです。
飼育するときには、昆虫ゼリーも食べます。
アオドウガネの成長
卵
丸っこい卵を土の中に産みます。
幼虫
土の中で成長し、植物の根っこや腐葉土を食べて大きくなります。
蛹(サナギ)
春を待ってからサナギになって、羽化をして活動を始めるようです。
幼虫の姿で越冬するのはカブトムシなどと一緒ですね。
アオドウガネの分布や生息地
本州から南西諸島まで広い範囲で見ることができます。
分布を北上させているとのことなので、見られる地域は増えていきそうです。
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