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コスズメってどんな虫?
コスズメと名前がついていますが、蛾の中では大型の部類です。
灯火などに集まってくる習性があるので、住んでいる場所によっては玄関などに飛来してきたりもします。
スズメガ科
昆虫の分類でチョウ目があり、一般的な蝶(チョウ)や蛾(ガ)の仲間が含まれます。
このサイトでは一般に蛾と呼ばれるものを「ガ類」としているのですが、コスズメは「ガ類」の中の「スズメガ科」に含まれる一種になります。
スズメガ科にはウンモンスズメやベニスズメ、オオスカシバなど大型の仲間がたくさんいます。
コスズメの特徴
腹部の背面には不明瞭な線が入ります。
羽に入っている黒色や白色の横線が模様の特徴ですが、はっきりとは入らず不明瞭な模様になります。
セスジスズメでは、腹部背面も羽にもはっきりと線が入ってくるので見分ける一つのポイントになります。
生態
夜行性で光に集まる
コスズメは夜に活発に活動する夜行性の昆虫です。
光に集まる習性を持っているのでライトトラップなどでもよく見られます。
光に集まる習性のことを「走光性」と呼んでいます。
蛹(サナギ)で越冬
秋に地面に降りて繭を作った個体は、その中でサナギになって冬を越します。
成長
スズメガの仲間を含む蛾の仲間は「完全変態」をする昆虫です。
完全変態とはサナギの期間があることで、幼虫時代と成虫とでは大きく姿が変わることが特徴的です。
コスズメは地域によって一年の間に3~5回ほど発生を繰り返すようです。
幼虫
幼虫は緑色のタイプと茶褐色のタイプが見られるのですが、通常4齢までは緑色の体色をしています。(もっと早い段階で褐色タイプになるものもいます。)
模様の特徴では、両サイドに4つの眼状紋を持つ大きな幼虫です。
スズメガ科の幼虫の特徴でもある、尾角と呼ばれるお尻の突起も特徴的です。
蛹(サナギ)
成長した幼虫は、地面に降りて地表に浅い窪みを作り、土粒等を綴って簡単な蛹室を作ります。
その中でサナギになって、羽化の準備をしていきます。
秋に蛹になったものはそのまま越冬します。
分布や生息地
日本では北海道から沖縄の方まで生息する昆虫で、海外でも見ることが出来ます。
シベリア南東部、朝鮮半島、中国、台湾などで見られます。
スズメガの仲間をもっと見る!
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