写真ギャラリー
ブドウスズメってどんな虫?
名前にブドウと入ったブドウスズメ。
幼虫が食草とするのは主にブドウ科の植物です。
果樹の葡萄(ぶどう)のイメージがあるかもしれませんが、ブドウ科の植物にも色々あります。
ヤブガラシやエビヅルなどもブドウ科の植物で、ブドウスズメの食草になります。
スズメガ科
昆虫の分類でチョウ目があり、一般的な蝶(チョウ)や蛾(ガ)の仲間が含まれます。
このサイトでは一般に蛾と呼ばれるものを「ガ類」としているのですが、ブドウスズメは「ガ類」の中の「スズメガ科」に含まれる一種になります。
スズメガ科にはコスズメやベニスズメ、オオスカシバなど大型の仲間がたくさんいます。
ブドウスズメの特徴
茶色く大きなスズメガの仲間です。
前羽の先に入った三角紋が特徴的です。
似た種類に「ハネナガブドウスズメ」がいます。
そちらは前羽の先に入った三角紋が細長くなっていて、羽の後縁にまで伸びています。
比較すると、ハネナガの名前のとおりに、羽も長く全体的に大きいです。
幼虫では個体差もあるので注意が必要ですが、尾角(びかく)が緑色っぽかったらブドウスズメ。
ハネナガブドウスズメの幼虫の尾角はピンク色をしているようです。
ブドウスズメの生態
夜行性で光に集まる
ブドウスズメは夜に活発に活動する夜行性の昆虫です。
光に集まる習性を持っているのでライトトラップなどでもよく見られます。
光に集まる習性のことを「走光性」と呼んでいます。
蛹(サナギ)で越冬
ブドウスズメはサナギの状態で冬を越します。
ブドウスズメの成長
スズメガの仲間を含む蛾の仲間は「完全変態」をする昆虫です。
完全変態とはサナギの期間があることで、幼虫時代と成虫とでは大きく姿が変わることが特徴的です。
ブドウスズメは地域によって一年の間に2~3回ほど発生を繰り返すようです。
幼虫
大きな緑色のイモムシですが、頭部に向かって流線型を描いてほっそりとしていく体型です。
しかし、そんな細くなっている頭部を引き込んで、胸部を膨らませた姿。
なんというか、エラをはったような姿を見せてくれます。おそらく威嚇なのでしょうね。
スズメガ科の幼虫の特徴でもある、尾角と呼ばれるお尻の突起も特徴的で、大抵は緑色っぽくなっています。
ブドウスズメの分布や生息地
日本では北海道から沖縄の方まで生息する昆虫で、海外でも見ることが出来ます。
中国、台湾などで見られます。
スズメガの仲間をもっと見る!
ムシミルではたくさんの昆虫の面白い!を届けていきます。
綺麗な写真をたくさん使って紹介していますので、他の昆虫も是非ご覧になってください。
これからもムシミルをよろしくお願いします!