オオスカシバ

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オオスカシバの写真

写真ギャラリー

飛びながら花のミツを吸います。ちょっと花に脚もかけます(滋賀)

小さな幼虫

大きくなった幼虫

終齢幼虫

幼虫の顔アップ

蛹(サナギ)

うさぎのような可愛さ

羽化したては鱗粉がついています

飛ぶと鱗粉が取れていきます

鱗粉が取れると透明な羽になります

お尻の先にはふわふわの毛を隠しています

顔のアップ!かわいい!(奈良)

背中は黄緑、お腹は白色の爽やかカラーです(奈良)

お尻の毛を広げるとフサフサです(滋賀)

ホバリングできる飛翔脳能力の高さ(大阪)

オオスカシバ(滋賀)

羽が透明で黒い縁取りがあるのがわかります(滋賀)

透明な羽アップ

鱗粉の羽アップ

止まっているところを見かける機会は多くありません

2cm程度まで口を伸ばしてミツを吸うことができます(大阪)

スズメガ科まとめ 雀蛾図鑑

オオスカシバってどんな虫?

大型の蛾の仲間ですが、色合いもカラフルで顔が可愛かったりするので、人気も高い昆虫だったりします。

オオスカシバとの出会い小話

小学生の頃に初めてこの蛾を見つけたときには、とても驚いたのを覚えています。
なぜって?
花の上でホバリングをしながら花の蜜を吸っているのですが、飛ぶスピードがあまりに早く、目の前から消えたように見えました。そんなに素早く動ける生き物がいるなんて知らなかったんですね。ユーマかと思いました。
しかも、体も大きくてなんの種類かも想像できなかったので、母に捕まえてもらって図鑑で調べたのを覚えています。(素早すぎて自分で捕まえられなかった、笑)
図鑑に普通に載っている昆虫で、図鑑で見るのと生きている昆虫を見るのでは印象がかなり変わると、更にびっくりしたのを覚えています。

オオスカシバの写真
花のミツを吸いに来たオオスカシバ。

スズメガ科

昆虫の分類でチョウ目があり、一般的な蝶(チョウ)や蛾(ガ)の仲間が含まれます。
このサイトでは一般に蛾と呼ばれるものを「ガ類」としているのですが、オオスカシバは「ガ類」の中の「スズメガ科」に含まれる一種になります。
スズメガ科にはウンモンスズメやベニスズメなど大型の仲間がたくさんいます。

オオスカシバの特徴

その見た目と行動から、エビに似ているとかハチに似ているとか言われている昆虫です。
蛾の仲間だと知ると、驚く人も多いです。
全然こんがりはしていませんが、エビフライと呼ばれているのを聞いたこともあります。
(エビみたいで飛んで「fly」いるからかもしれません)

黄緑色の背面や、腹部に入った赤色の帯。
お尻の先にはふわふわがついていたりと、特徴の多い昆虫です。

オオスカシバの写真
オオスカシバ。

透明な羽

太い体はスズメガの仲間に共通する特徴ですが、羽が透明なものは多くありません。
実はこの透明な羽ですが、羽化したてのときには鱗粉に覆われています。
飛んでいる間に羽が震えて鱗粉は落ちてしまいます。

オオスカシバの写真
透明な羽と黒く縁取られたラインが特徴的です。

ハチドリのような高い飛翔能力

飛ぶ能力はかなり高いです。
大きな体をしていますが、かなり敏捷に飛ぶことができる上に、ホバリング(空中停止)しながら花のミツを吸うことが出来ます。
その高い飛翔能力は、鳥類のハチドリにも似ている凄さです。

オオスカシバの写真
オオスカシバのホバリング。

オオスカシバの「かわいい顔」

不思議な模様の入った複眼に、顔の前には黒いライン。
頭部は黄緑色で、下は白っぽい色のカラフルな印象。
この顔が可愛いと、ちょこちょこ話題にあがります。

オオスカシバの写真
オオスカシバの顔が可愛いと、ちょこちょこと話題に上がります。

オオスカシバの生態

毒性はあるのか?

幼虫、成虫ともに毒はありません。
成虫がハチにも間違われることがあって、たまに勘違いされるようです。

毒はないのですが、クチナシを植えている家庭などでは、幼虫が葉っぱを食べてしまうので駆除の対象にもなるようです。
大きな幼虫なのでかなり食べて丸坊主になることもあるようです。

蛹(サナギ)で越冬する昆虫

秋に地面に降りて繭を作った個体は、その中でサナギになって冬を越します。

オオスカシバの飼育と成長の様子

オオスカシバの幼虫はクチナシの葉っぱで飼育することが出来ます。
家庭で植えていることもあるでしょうし、時間をかければ挿し芽でエサ用のクチナシを育てておくことも可能です。
都市部の公園などでもよく植えられていて、花が咲くととても良い香りがします。

注意したいのは、大きくなってくるとかなりの量の葉っぱを食べるので、エサの確保はしっかり出来てないと困ることになります。

大きく育つと簡単に死ぬことはないと思いますが、家庭のクチナシだったとしても近所で農薬の散布などされていないかは注意されたほうが良いでしょう。

緑色の透き通った丸い卵を、食草であるクチナシなどの葉っぱに産み付けます。
葉っぱが柔らかそうな新芽に産み付けられているのをよく見つけます。

オオスカシバの写真
オオスカシバの卵。

幼虫

幼虫には緑色のタイプと茶褐色のタイプが見られます。
頭の後ろ(背楯)には顆粒が見られます。
スズメガ科の幼虫の特徴でもある、お尻の先の尾角(びかく)と呼ばれる尻尾の用な突起も特徴的です。

オオスカシバの幼虫の写真
生まれて間もないオオスカシバの幼虫。
まだ模様もはっきりとせず、黄色い体に尾角だけが目立っています。
オオスカシバの幼虫の写真
ある程度大きくなると模様もはっきりしてきます。黒い点々模様と、ひょろっとした細長い尾角が特徴的ですね。
オオスカシバの幼虫の写真
オオスカシバの終齢幼虫。
大きくたくましく育ちました!黒色と赤色の点々模様に、頭の後ろにも黄色い突起が並んでいます。
尾角は少し太くなって尖るようになりました。
オオスカシバの幼虫の写真
オオスカシバの幼虫の顔のアップ!
頭部後ろのイボイボ突起は特徴的ですが、顔は緑色でそんなに特徴がありません。

蛹(サナギ)

成長した幼虫は、地面に降りて繭を作り、その中でサナギになります。
秋に蛹になったものはそのまま越冬します。

見た目はよく見る蛾のサナギといった印象で、サナギだけ見ても種類を判断するのはちょっと難しいですね。

オオスカシバの写真
オオスカシバの蛹(サナギ)。
オオスカシバの写真
触らないようにしていたので、出たあとの写真しか有りませんが、餌となるクチナシの葉っぱを挿していた園芸スポンジです。
土の代わりに、このスポンジを掘るようにして繭を作っていました。
おそらく、土はなくても大丈夫と思いますが、他にもティッシュにくるまって繭を作ったものもいます。基本的には軽く土に潜って繭を作ったほうが落ち着くのでしょうね。
オオスカシバの写真
抜けた蛹の殻。出てくる時に排泄物も出していたようです。

オオスカシバの羽化

サナギから成虫になるのに脱皮をすることを羽化といいます。
サナギの様子を観察しようと思ったら、飼育ケースの天井にオオスカシバの成虫がぶら下がっていました。
無事に羽化できたようで良かったです。

オオスカシバの写真
オオスカシバがあまりにも可愛いので、手に乗せてみました。
くりくりとしたお目々や、触角の雰囲気がとても可愛いですね!
オオスカシバの写真
羽化したてのオオスカシバの羽には鱗粉がついています。
この鱗粉は羽化したての時にしか見ることができず、飛び立つと落ちていきます。
オオスカシバの写真
羽化してしばらくは羽が伸びてしっかりと固まるのを待っています。とても活発に飛ぶ昆虫ですが、羽化したての時は大人しいものです。
オオスカシバの写真
派手に排泄物を出して窓際まで飛んでいきました。1mくらいのフライトだと思いますが、その間を飛んだだけでも鱗粉が半分くらい落ちたようです。
オオスカシバの写真
オオスカシバの鱗粉に覆われた羽。
オオスカシバの写真
オオスカシバ少し飛んで半分ほど鱗粉が落ちた状態。

鱗粉は、とても取れやすい状態なのがわかりますね!

成虫

スズメガの仲間の中でも特徴的な姿をしています。

成虫になると各種花を訪れてミツを吸ったり、自由に飛び回るようになります。

オオスカシバの写真
部屋の中を飛び回っていると、鱗粉は取れていきました。
透明で丈夫な羽をしており、ハチの羽のようにも見えるのでよく勘違いされます。
オオスカシバの写真
羽が透明になり、元気に飛び回っていたオオスカシバ。
オオスカシバの写真
オオスカシバはお尻の先にふわふわの毛を隠しています。
なんのための毛かはよくわかりませんが、エビの尻尾のようでもあります。
オオスカシバの写真
飛んでいるところはよく見かけるけれど、葉っぱに止まっているのを見かける機会は少ないオオスカシバの成虫です。
オオスカシバの写真
飛び回って花を訪れるオオスカシバの成虫。

オオスカシバの分布や生息地

本州から沖縄の方まで生息する昆虫で、都市部の公園などでも見ることが出来ます。
家庭でクチナシを植えているところなどは、実は庭にオオスカシバの幼虫がいるかも知れません。

スズメガの仲間をもっと見る!

ムシミルではたくさんの昆虫の面白い!を届けていきます。
綺麗な写真をたくさん使って紹介していますので、他の昆虫も是非ご覧になってください。
これからもムシミルをよろしくお願いします!

スズメガ科まとめ 雀蛾図鑑

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この記事を書いた人

村松佳優

村松佳優

昆虫写真家/講師/カメラマン/ムシミルの運営。

昆虫の面白い!魅力たっぷり!
たくさんの人にそれを知ってもらうことで、人も昆虫もよりよい未来を築いていけたらと思ってこのサイト「ムシミル」を運営しています。

カメラマンやイベント運営などに携わりながら、大学の講師やクリエイターの支援活動もし、次代の育成にも力を入れて活動しています!
詳細なプロフィールはこちらのページで御覧ください。
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