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ヒメクダマキモドキ

ヒメクダマキモドキの写真

写真ギャラリー

若齢幼虫

若齢幼虫

若齢幼虫

若齢幼虫

若齢幼虫

幼虫

幼虫

幼虫(大阪)

幼虫(大阪)

成長した幼虫

終齢幼虫

メス♀の成虫

太陽の光が透けて美しい

葉っぱにとまっている

葉脈に馴染んでいる

12月になっても見つかることがある

ツユムシ科まとめ 露虫図鑑

ヒメクダマキモドキってどんな虫?

ツユムシの仲間ですが、少し身幅があります。細長い葉っぱのように見えますね。
南方系の昆虫で海岸近くに多かったようですが、分布を広げて今では都市部の公園などでも見られます。

ヒメクダマキモドキの写真
葉っぱに馴染むヒメクダマキモドキ

ツユムシ科

昆虫の分類でバッタ目があります。その中にツユムシ科は含まれており、ツユムシはその仲間の一種になります。ツユムシはキリギリスに近い仲間でキリギリス科とされることもありますが、ここではツユムシ科としてわけておきます。

特徴や近似種との見分け方

ツユムシと比べると羽の幅が広いです。
クダマキモドキと呼ばれる昆虫は何種類かいますが、ヒメクダマキモドキは羽の付け根あたりに縁取りがなく、全体的に緑色の印象が強いです。

幼虫時代から背中には一本の白い筋が入ったように見えるのも特徴で、1~2齢幼虫のときは脚の模様が縞々です。

オス♂

ヒメクダマキモドキの写真
オス♂:顔
ヒメクダマキモドキの写真
オス♂:ななめから
ヒメクダマキモドキの写真
オス♂:上から
ヒメクダマキモドキの写真
オス♂:全体
ヒメクダマキモドキの写真
オス♂:生殖器

メス♀

ヒメクダマキモドキの写真
ヒメス♀:全体
ヒメクダマキモドキの写真
メス♀:生殖器

幼虫(若齢幼虫)

3齢くらいの幼虫です。
触角がとても長いですね。

ヒメクダマキモドキの写真
幼虫:前から
ヒメクダマキモドキの写真
幼虫:横から

見分けるポイント

似た種類には、サトクダマキモドキ、ヤマクダマキモドキ、ヘリグロツユムシなどがいます。

成虫は、羽の付け根に縁取りがないことや、生殖器の形に違いがあるので見分けられます。
幼虫は、成長過程でずっと背中に白い筋があるのが特徴的です。

生態(食べ物)

食べ物、餌(エサ)は?

アカメガシワなどの広葉樹の葉っぱをよく食べています。
飼育してみた幼虫はクワの葉で見つけましたし、ニンジンなども与えたら食べていました。

他にも、バラ科、クスノキ科、アオイ科の植物や、野菜も色々食べるので飼育しやすい昆虫です。

飼育や成長

幼虫

若齢の時から背中には一本の白い筋が通っています。
脚に赤色の縞(しま)模様が入っているのも特徴的です。

ヒメクダマキモドキの写真
若齢幼虫(1~2齢)
ヒメクダマキモドキの写真
背中には白い筋
ヒメクダマキモドキの写真
脚には模様が入る
ヒメクダマキモドキの写真
3~4齢の幼虫
ヒメクダマキモドキの幼虫の写真
野外で見つけてもヒメクダマキモドキとわかる(大阪)
ヒメクダマキモドキの幼虫の写真
触角が長く伸びている
ヒメクダマキモドキの写真
成長した幼虫で羽ができてきている(翅芽/しが)。まだ小さいが産卵管が見えているのでメス♀だ。
ヒメクダマキモドキの写真
終齢幼虫になり、産卵管や羽が大きくなった。

成虫

成虫は透け感のある細長い羽が葉っぱみたいで美しい。

ヒメクダマキモドキの写真
お手入れ中
ヒメクダマキモドキの写真
顔も愛嬌がある
ヒメクダマキモドキの写真
手に乗ってくれると嬉しいものです。

生息地や分布

本州(房総半島以西)から南西諸島まで見ることができます。
海岸の広葉樹の樹上に多い昆虫ですが、都市部の緑地公園などでもみられるようになっています。

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ツユムシ科まとめ 露虫図鑑

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この記事を書いた人

村松佳優

昆虫写真家/講師/カメラマン/ムシミルの運営。

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カメラマンやイベント運営などに携わりながら、大学の講師やクリエイターの支援活動もし、次代の育成にも力を入れて活動しています!
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