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アカハネオンブバッタってどんなバッタ?
オンブバッタに似ているバッタ
アカハネオンブバッタは、普通のオンブバッタにとても良く似ているバッタです。
昔は、日本では南西諸島でのみ見られるバッタだったのですが、2012年頃から大阪等を中心に本州でも見られるようになっていました。
愛媛大学のプレスリリースで、2020年には四国でも確認されているようなので分布はどんどんと広がっているようです。
「四国初!アカハネオンブバッタを発見!~身近に侵入した外来バッタ~」
アカハネオンブバッタの特徴
オンブバッタとの見分けは慣れないと難しいですが、いくつかの特徴があるので紹介します。
緑色型や褐色型などで、個体によって色彩にも変化のあるバッタです。
名前の由来は赤い羽根
アカハネオンブバッタの名前の由来は、後翅(こうし)と呼ばれる後ろ羽が赤色をしていることにあります。
普通のオンブバッタは透明に近い色なので、羽根を広げると明確に違いがわかります。
アカハネオンブバッタの他の特徴
後ろの羽が赤いこと以外にも、見分けるポイントがあります。
・胸部の一部に窓のような薄い部分がある
・頭部が少し短い
胸部の窓のような模様
頭部が少し短い
アカハネオンブバッタのオスとメスの違い
オンブバッタの雄(オス)と雌(メス)を見分けるのは簡単です!
大きさが全然違うからです。
メスの方が体長も大きく、全体にふっくらした印象。
オスは明らかにメスよりも小さく、全体的にほっそりとした印象。
この特徴は、普通のオンブバッタと一緒です。
アカハネオンブバッタのメス♀
アカハネオンブバッタのオス♂
成長や生態
バッタの仲間は卵から幼虫が孵化(ふか)すると、その姿のまま大きくなり、最後の脱皮(羽化)で成虫の姿になります。
このようなサナギの時代が無い成長の形式を「不完全変態」と呼びます。
卵(たまご)
孵化(ふか)
幼虫(ようちゅう)
成虫(せいちゅう)
緑色型や褐色型が見られます。
基本的に周りの環境に合わせているのでしょうが、経験的に春先には緑色のものが多く、秋になると褐色のものばかりが目立つようになります。
分布や生息地
アカハネオンブバッタは、以前は日本では南西諸島でしか見られない昆虫でした。
現在は本州の近畿地方を中心に分布を広げています。
現在(2020年)では四国でも確認されているようなので、今後も分布が広がっていくことが予想されます。