毎月昆虫に出会える!「月刊ムシミル」

オンブバッタ

オンブバッタの写真

写真ギャラリー

とてもひょうきんな顔をしている

成虫は体より少し長い羽(翅)を持っている

緑色型のメス♀

緑色型のオス♂

まだらな配色のタイプのメス♀

褐色型のメス♀

緑の体は、葉っぱの中で目立たないようにするためだ(石垣島)

褐色型のオンブバッタ。羽が短いのでまだ成虫ではないですね(大阪)

オンブバッタのメス。オスよりも数回り体が大きい

ブルーバックで爽やかなオンブバッタ(京都)

オンブバッタのオスとメス

オスが背中に乗っているのが、まるで子供をおんぶしているようだ(大阪)

オンブバッタ科まとめ 負飛蝗図鑑

オンブバッタってどんなバッタ?

おんぶしているのが名前の由来

おんぶしているように見えるのは実はオスとメスです。
子孫を残すために求愛で上に乗っているのですが、オスはメスよりかなり小さいので子供のように見えるので、まるで親子のようですね!

バッタの仲間では、他にも親子のように見えてしまう種類がいます。
ショウリョウバッタなどもオスとメスに、体長の差がかなりあるので親子のように見えてしまいます。

身近なバッタ

オンブバッタはとても身近な昆虫で、都会の中でも見られるバッタです。
小さめのバッタで、遠くまで逃げないので子供にも捕まえやすい昆虫です。

オンブバッタの写真
京都で出会ったオンブバッタ。

オンブバッタの特徴

オンブバッタのオスとメスの違い

オンブバッタの雄(オス)と雌(メス)を見分けるのは簡単です!
大きさが全然違うからです。

メスの方が体長も大きく、全体にふっくらした印象。
オスは明らかにメスよりも小さく、全体的にほっそりとした印象。

オンブバッタの写真
オンブバッタのオスとメス。
上に乗っているのが交尾をしようとやってきたオスです。
オンブバッタの写真
オンブバッタのオス♂
全体的に小さく、ほっそりとしています。
オンブバッタの写真
オンブバッタのメス♀
全体的に大きく、ふっくらとした印象です。

色々なオンブバッタ「緑色型」と「褐色型」

オンブバッタでよく見られるのは緑色の個体ですが、まれに茶色い色をした「褐色型」と呼ばれる個体も出現します。

「緑色型」

みどり色で一番良く見ることのできるタイプです。

オンブバッタの写真
「緑色型」のメス♀
オンブバッタの写真
「緑色型」のメス♀
オンブバッタの写真
「緑色型」のオス♂
オンブバッタの写真
「緑色型」のオス♂

「まだらな色彩」

みどり色とかっ色がまだらになったタイプで、あまり見かけないタイプです。

オンブバッタの写真
「まだらな色彩」のメス♀
オンブバッタの写真
「まだらな色彩」のメス♀

「褐色型」

かっ色のタイプで、枯れた植物の色に似ています。
よく探していると見つかります。

オンブバッタの写真
「褐色型」のメス♀
オンブバッタの写真
「褐色型」のメス♀

いろいろなオンブバッタ

オンブバッタの写真
オンブバッタの緑色型。
オンブバッタの写真
オンブバッタの褐色型。メス♀の成虫。
オンブバッタの写真
オンブバッタの褐色型。メス♀の幼虫

オンブバッタの幼虫

オンブバッタのメス。
オンブバッタ。羽(翅)がまだ小さいのでメスの幼虫なんですが、ふっくらとした良い体つきです。 草むらの中でひっそりとたたずんでいました。 よく見ると首元に痕が付いている。カマキリなどの天敵に狙われて、一度捕まったのではないでしょうか? 自然界の中で生き抜くのは並大抵ではないですね。

オンブバッタが出す醤油のような黒い液はなんだろう?

オンブバッタに限りませんが、バッタの仲間を捕まえると口から黒い液体を出すことがあります。
これは一体なんなのでしょう?

オンブバッタの写真
オンブバッタを捕まえたら、口から黒い液体を出してきた。

子供のころはこの黒い液体のこのことを「醤油(しょうゆ)」と思ってショウユバッタと呼んだりもしていました。
しかし、調べてみるとどーやらこれは胃の内容物なんだそうです。
捕まったときなどの、びっくりした緊張で胃が収縮し、戻しちゃってるんだそうな。

ただ、普通に食べたものが出てくるだけなら緑色になっているのではないでしょうか?
黒い液体にしているのには何か理由があるようにも思えますが、よくはわかりません。

アカハネオンブバッタとの違いや見分け方

アカハネオンブバッタの見た目はオンブバッタとほとんどかわらない種類です。もともとは海外を中心に、日本では南西諸島に生息していたのですが、2011年頃から関西圏でも確認されるようになってきました。

確実に見え分けるには羽をちょっとめくってあげるのが良さそうです。

「オンブバッタ」の後ろ羽は透明

オンブバッタの写真
羽が透明なのでオンブバッタです。確認する時は、横に開くのは難しいしオンブバッタに掛かる負担も大きかったのでおすすめできません。
オンブバッタの写真
透明な羽なのでオンブバッタです。このように上に引き上げるように確認してあげるのがよいでしょう。

参考:「アカハネオンブバッタ」の後ろ羽は赤い色

アカハネオンブバッタの写真
アカハネオンブバッタの後ろ羽は赤い色をしています。
そして、後ろ羽の幅もアカハネオンブバッタの方がかなり広いことがわかります。
アカハネオンブバッタの写真
アカハネオンブバッタには胸部の一部に窓のような薄くなった部分があったり、頭部の複眼より先の部分が少し短いといった特徴もありますが、後ろ羽を確認するのが確実ですね!

オンブバッタの分布や生息地

オンブバッタは全国的に見ることのできる昆虫で、都市部の公園などでも普通に見ることができます。
花壇の植物に登って花びらを食べている姿もちらほら見かけます。

オンブバッタの仲間をもっと見る!

オンブバッタ科まとめ 負飛蝗図鑑

関連記事(一部広告含む)

この記事を書いた人

村松佳優

昆虫写真家/講師/カメラマン/ムシミルの運営。

昆虫の面白い!魅力たっぷり!
たくさんの人にそれを知ってもらうことで、人も昆虫もよりよい未来を築いていけたらと思ってこのサイト「ムシミル」を運営しています。

カメラマンやイベント運営などに携わりながら、大学の講師やクリエイターの支援活動もし、次代の育成にも力を入れて活動しています!
詳細なプロフィールはこちらのページで御覧ください。
TwitterInstagramもやっているのでフォローや応援してもらえたら嬉しいです(^^)