
うっかり大切なデータを消してしまったとき。目の前が真っ白になることありますよね?誰でも一度や二度は経験したことがあると思います。
ワラにもすがりたい気持ちになると思うのですが、そんなときに希望を与えてくれるのが「データを復元してくれる」ソフトなんですね!
今回は「EaseUS Data Recovery Wizard」という製品を出している「イーザスソフトウェア」という会社の担当の方から製品を使ってみてほしいと依頼が来たのでレビューにまとめてみることにしました。
結論からいくと、思った結果は出ませんでした・・・。
しかし、担当の方がうまく行かなかった部分などを親切に教えてくださったので、そこまでの話を書いています!
一番最後に一番大事な「SSDはTRIM機能をオフにしましょう」という話を書いているのでチェックしてくださいね!
なぜデータを復元できるのか?
データを削除すると一見消えて無くなってしまったように見えるのですが、実は見えない形で存在しています。そこに新しいデータを上書きしない限りは、復元ソフトなどを使うことにより復旧が可能なのです。
上書きしてしまうとデータは復旧できなくなってしまうので、異常に気づいたらすぐに操作を中断する。そして、早ければ早いほど復旧の可能性が高まると覚えておくと良いでしょう。
EaseUS Data Recovery Wizard の基本情報
ダウンロードサイトはこちら
Windows版はこちら
https://jp.easeus.com/data-recovery-software/drw-free.html
Mac版はこちら
https://jp.easeus.com/mac-data-recovery-software/mac-drw-free.html
2GBまで無料
無料版では「2GB」までのデータを復元できます。
それ以上のデータを復元したい場合は8,900~の有料プランで可能になります。
対応可能なケース
多形式のファイルに対応
- 画像
- 動画
- 音声
- ドキュメント
実際に写真データを復元させてみる
パソコンはWindows環境でAdobe Lightroomの操作中に誤って消してしまい、ごみ箱も空にしてしまった状態を想定して使ってみたいと思います。
EaseUS Data Recovery Wizardの使い方
なんと3ステップで復元可能!
- ステップ1. 紛失場所の選択
- ステップ2. デバイスをスキャン
- ステップ3. 紛失データのプレビューと復元
一回目のテスト開始!
Step01.削除するデータを準備

データは「jpgデータ」と「rawデータ」の二種類です。
Step02.Adobe Lightroomで写真を削除

ここでは、ごみ箱へ捨てたいと思うので「ディスクから削除」を選択します。
ちゃんとごみ箱に入っているのを確認して「ごみ箱を空にする」でデータを全部削除!!
見事にデータがなくなってしまったので準備完了です。
Step03.ダウンロード

Windows版はこちら https://jp.easeus.com/data-recovery-software/drw-free.html
今回は無料で2GBまで復元できるタイプをダウンロードして試してみます。
Step04.インストール

Step05.インストーラー起動

Step06.インストール完了

Step07.復元場所の選択

ごみ箱の中のデータを復元したいので、このボタンをポチッと押すと復元できるデータのスキャンが始まります。
Step08.スキャン開始

時間は1時間位で最初出ていましたが、5分もかからずに終了しました。
Step09.40GBくらいならすぐに終了

Step10.大量のデータがスキャン

Step11.検索でデータを探す・・・2枚しか見つからない

今回削除するデータ約60枚には実は「test」のファイル名をつけていましたので、それで検索をかけます!
検索できるのはありがたいですね!!
・・・あれ?
どれだけ探しても2枚しか画像が出てきません・・・
全ては無理だったとしても2枚はちょっと・・・
Step12.2枚だけ復元可能

Step13.「復元」フォルダを作ってリカバリー

デスクトップに「復元」のフォルダを作成してそこにリカバリーすることにしました。
Step14.リカバリーしたデータは破損

ファイルがサポートされていないか破損しています。
なんやて・・・。
2枚しか復元できなかった上にデータが壊れているとは。完全に失敗です。
Step15.もっと広い範囲をスキャン

Windowsの(C)ドライブも検索!!
ここはデータがかなりあるので、すごく時間がかかりました。
かなり待った結果ですが、ごみ箱の中あった以外のデータは見つからず。
Step16.他の項目もスキャン

完全に失敗です。テストデータで試していなかったらと思うとぞっとします・・・。
二回目
失敗したままでは気分もよくないので一回やり直してみることにしました。
普段のワークフローに合わせて、写真を撮影するところから!サンプルで写真を撮ってテストしてみました。
Step01.撮影からやり直し

Step02.Lightroomに取り込み

Step03.データを削除

Step04.ごみ箱を確認

「ごみ箱を空にする」でデータを完全にごみ箱から消します。
Step05.ごみ箱を空に

Step06.EaseUS Data Recovery Wizardでスキャン

Step07.スキャン完了!ごみ箱から消したデータはすべて見つかった!

二回目はテストで撮影した画像がすべて見つかりました!!
Step08.データが何かおかしい???

ちょっとファイル名に変更が起きていたり、なんだか「_0」が入ったデータも増えていますね?
嫌な予感がしてきました。。。
Step09.ファイルが壊れている・・・

おおお???
Step10.使用できません・・・

Step11.破損・・・

感想と対策
今回は復元はうまくいきませんでした。データは間違って消さないようにしっかりとバックアップを取っておくなりで管理しましょうということですね。
【重要!!】担当の方に原因を聞いてみた
失敗しましただけでは救いがない!?
どうして失敗したのか?僕がうまくいかなかったということは他にも同じようなことが起きて困っている人もいると思います。
担当の方に聞いてみたところ、SSDかHDDを使っているかで復旧率がかわってくるとのこと。ここらへんの話は公式のサイトを見ても書いてあるところわからないですし、調べても少し難しい話になってくるので直接聞いてどーしたらよいかわかったものです。
詳しく知りたい方はこちらで「TRIM機能」について解説しています。
Windows 7からTrimコマンド実装(消去タイミングの調整)
http://www.pasonisan.com/pc-storage/ssd-trim.html
SSDを利用している場合は「TRIM機能」をオフにする!!


SSDの場合は、これをしてからスキャンとリカバリーを行うとよいようです。
SSDを使っている場合は次のように操作を行うと復旧率が上がるようです。
- SSDを使っている場合は「TRIM機能」をオフにする。
- 画面戻って、ごみ箱をスキャンする。
- リカバリーを行う。
まとめ
もともとデータ復旧は100%が保証されているものではありません。トラブルが起きないようにデータを管理することが一番大事です。しかし、それでも思いがけない自体には遭遇するもの。そんなときはデータ復旧ソフトを使ってみると良いでしょう。何割かでもデータが戻ってくれば儲けものです。
SSDの方は「TRIM機能」をオフにすることを忘れずに!