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ヤマトルリジガバチってどんな蜂(ハチ)?
美しい瑠璃色の昆虫
青い金属光沢のある美しい色をしているハチの仲間です。飛んでいるときには黒っぽく見えたりもするのですが、近くで見るとなんとも美しい昆虫です。
アナバチ科
昆虫の分類でハチ目があります。その中にアナバチ科は含まれています。アナバチの仲間は土中に巣を作ってキリギリスなどの獲物を捕まえて巣の中に運んで卵を産み付けます。ハチの仲間には社会性を持って集団で活動するものがよく知られていますが、アナバチの仲間は単独で生活をしています。
クモを狩るハチ
アナバチの仲間はキリギリスなどを狩る種類が多いですが、ヤマトルリジガバチはクモを狩って餌(エサ)にします。ジョロウグモなどの造網性のクモを見つけて、毒で動けなくしてから巣に運びます。巣に運ばれたクモは動けないだけで死んではいない状態なので、生まれた幼虫は新鮮な食事をとることができます。生きたまま食べられるのはちょっと怖いですけどね。
巣の作り方
既存の穴を利用して巣作りをするようです。虫食い穴や、民家の構造を利用したり、キゴシジガバチやアメリカジガバチの古巣なども再利用します。巣穴を塞ぐ時は、鳥のフンの石灰や尿酸を利用するので、フタの部分は白くなるのが特徴的です。
ジガジガ(似我似我)と聞こえるのが名前の由来
ジガバチの由来になるジガは「似我」と書きます。ジガバチの仲間は、狩ってきた獲物を巣に運びます。その時に羽をこすり合わせて音を出すのですが、その音が「ジガジガ」と聞こえるらしいんですね。巣穴の中では幼虫が成長し、大人になって出てくるのですね。その様子を見ていると、ジガバチは他の虫(幼虫の餌)を連れ込み、「ジガジガ(似我似我)」と聞こえてくるのが、まるで「我に似よ!我に似よ!」と呪文を唱えて変身させているように見えたのが名前の由来になっています。
狩るものと、寄生されるもの
ジガバチは狩りをして巣の中で幼虫を育てます。しかし、そんなルリジガバチ狙っている奴らもいます。ミドリセイボウ、クロバネセイボウ、フタオビオオハナノミなどが、その巣の中に寄生します。蓄えてあった餌や、幼虫などを食べてしまうんですね。知恵を使った、弱肉強食の世界が繰り広げられていて凄いです。