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セイヨウミツバチってどんな虫?
ハチミツのために海外から輸入され、今では一般的にも馴染みの深い昆虫として私達の身近に生活している昆虫です。
愛らしい姿もしているので人気もありますね。
社会性を持って、コロニーを作って生活しているのがとても興味深いところでもあります。
かわいい昆虫として人気
ミツバチは胸のあたりが、ふわふわとした毛で覆われていてとても可愛い昆虫です。ふわふわ以外にも全体的に丸っこい印象を持っていたり、花のミツを集めるというロマンチックな雰囲気から人気も高いです。さらに、集団生活をしていて仲間のために頑張っている姿などが可愛さと合わせて親密感が増しているポイントです。
その可愛さからアニメの題材にも
その愛らしさや、社会性を兼ね備えている点からか、アニメ作品の題材にも使われて名作を残しています。代表的なもので「みなしごハッチ」や「みつばちマーヤの冒険」などがあります。みつばちマーヤの冒険はドイツとオーストリアの共同制作でフルCGの映画も公開されています。すごい人気ですね!
セイヨウミツバチの特徴
遠目で見ることが多いミツバチですが、大きく見てみると印象が変わるかもしれません。
ニホンミツバチとの違い
日本に昔から生息しているニホンミツバチとの違いで一番確実かな?と思うのは羽の構造を見ることです。
写真で囲った部分に翅脈(しみゃく)が無いのがセイヨウミツバチです。
ニホンミツバチはこの部分にはっきりとした翅脈が見て取れます。
といっても、飛んでいるミツバチを見てこの部分の判断するのは難しいですね。
雰囲気では、セイヨウミツバチのほうが一回り大きく、オレンジ色が鮮やかで明るい印象です。
ニホンミツバチは少し小柄で色は薄く、黒っぽい印象を持っています。
おしりのシマシマ部分にも違いがあります。
セイヨウミツバチの模様は、おしりの先の幅が広くなっていきます。
ニホンミツバチははっきりとした均等に近いシマシマ模様を持っています。
ニホンミツバチでもオレンジ色の鮮やかな個体もいるので注意が必要ですね。
生態や成長
社会性昆虫
セイヨウミツバチは単独行動ではなく集団で生活をする社会性昆虫です。みんなで力を合わせてコロニー(一緒に巣で生活する集団)を発展させていきます。その社会を構成するのは「女王蜂」「オス蜂」「働き蜂」の三種類で、その90%は働き蜂で幼虫の世話をしたり餌(エサ)を集めに行ったりして作業分担をしながら共同で生活をしています。
蜂蜜(はちみつ)
人との関わりで忘れてはいけないのが蜂蜜(はちみつ)です!人の食用にもなりますので、養蜂(ようほう)として育てられて蜂蜜が回収されます。その仕事についている人たちのことを「養蜂家(ようほうか)」と呼んでいます。
お尻の針で刺せるのは一度だけ
ミツバチもハチの仲間ですからお尻には毒針を持っています。しかし、その毒針には逆毛がついているので一度刺すと抜くことができません。実際には引っこ抜くのですが、針はミツバチから抜けて刺した相手に残ります。そのダメージから針を失ったミツバチは死んでしまいます。生涯に一度だけの、命がけの攻撃なのです。
8の字ダンス
ミツバチの行動で有名なコミュニケーションの方法のひとつが「8の字ダンス」です。ミツバチは巣に戻ったときに8の字を描くように動き回ることがあります。途中はお尻をフリフリしているので、その様子がダンスのように見えるのです。
実はこの8の字ダンスは餌場(えさば)の方向と距離を表しており、8の字の描き方で方角を示し、お尻を振る速さで距離を示して仲間に伝えているのです。ちなみにお尻を振るのが速いほど距離が近いことを示し、お尻をゆっくりと振っている時は餌場が遠いことを表しています。
分布や生息環境
日本のセイヨウミツバチは、明治時代にハチミツの生産性を高めるために海外から輸入されたのが起源となっています。
現在では、養蜂とともに全国に分布しています。