ムラマツカノコってどんな虫?
ムラマツカノコに出会ったのは初めて石垣島へ撮影旅行へ出かけた時のことです。
石垣島に慣れてないので地元のガイドに道案内をしてもらっていました。
もちろん昆虫にも詳しい方を選んだのですが、一緒に林道を歩いているときに「こっちに来てください。あなたと同じ名前の虫がいますよ!」と呼ばれて見に行った時に出会ったのがこのムラマツカノコです。
そのときに教えてもらっていなければ普通のカノコガと勘違いして気づかなかったかもしれません。良いガイドさんを見つけることができて、とても充実した石垣島になりました。
名前の由来
ムラマツカノコとは人の名前みたいですね!実際に、村松さんが名付けたのがきっかけになっています。
私の名前も村松なので親近感がわきますね(笑)
鹿の子(かのこ)模様の蛾
カノコ模様というのは、鹿(しか)の模様のことを指しています。黒い羽に透けて模様が入っていますが、その模様がまるで鹿の模様のようだと名付けられました。
2019年の「特別展昆虫」イベントでも「ムラマツカノコ」が展示されていました
透けた模様の部分がとても多く普通のカノコガとは雰囲気が異なります。ちなみに上のツイートで使われている画像の右上にちょっと見えているのが普通のカノコガです。並べて比べてみるとぜんぜん違う模様に見えますね!
「カノコガ」と「ムラマツカノコ」の違い?
北海道から九州までには本種と似た種類の「カノコガ」と呼ばれる仲間がいます。とても良く似ているのですが、よく見ると細部がちょっとずつ違うので初めて見た時には不思議な違和感がありました。ムラマツカノコはカノコガと比べて羽の模様が違うのと、頭の後ろが黄色くなっているのが大きな違いになっています。頭の後ろの黄色い模様を見るのが一番手っ取り早く見分けるポイントだと思います。
日本にやってきたのは最近
昔は日本では確認されていなかったのですが、2004年頃に与那国島で発見されてから少しずつ分布を広げています。今では石垣島でも確認されるようになって定着したと言われており、このページで紹介している写真も石垣島で撮影したものです。