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アミガサハゴロモに似ているハゴロモ
変わったハゴロモの幼虫を見つけました
白い体にサンバの羽のような派手なロウ状物質をお尻につけた幼虫を見つけました。
どんな成虫になるのかと育ててみたところ、アミガサハゴロモに似た成虫になったんですね。
はじめはアミガサハゴロモと思って調べていたのですが、抹茶のような緑の粉を見た覚えもなく、よくよく観察してみると羽の形も違って見えるし、両サイドにある白い紋も縦長で雰囲気が違います。
日本ではまだ情報が少ないようですが、「Pochazia shantungensis」この学名で調べると似た成虫がたくさん出てくるので外来種の可能性が高いです。
ハゴロモ科
昆虫の分類にカメムシ目があり、「Pochazia shantungensis」で調べると、このハゴロモはハゴロモ科の一種と思われます。
ハゴロモの特徴や成長
不完全変態の昆虫
ハゴロモの仲間は成虫になると、羽がつくことで見た目が大きく変わりますが、蛹などになるわけでもなく不完全変態と呼ばれる成長をします。
羽以外の部分を観察すると幼虫も成虫も似ている気がします。
ハゴロモの幼虫
白いロウ物質を身にまとった姿で、植物の茎などについています。
一匹見つけると近くに数匹見つけることが多いです。
見た目に似合わず「跳ねる」虫
驚いたり刺激を受けると「跳ねて」逃げる昆虫です。
成虫でも跳ねてから飛んで逃げることもあるのですが、幼虫の時期でも跳ねるので、観察していたら急に消えたように見えることがあります。
飼育していたときはジャンプして天井にぶつかるとロウ状の白い物質が取れていってしまいます。
跳ねることは、どこかにぶつかって身を守るためのモケモケを失ってしまうリスクもあるので、最終手段と言った感じですね。
ハゴロモの羽化
羽化してすぐは、羽が透き通っていてとても綺麗です!
ハゴロモの成虫
成虫になるとアミガサハゴロモに似た姿になりました。
抜けた脱皮殻はまるで生きているようにも見えるのですが、よく見ると背中の部分が割れています。
このハゴロモの分布や生息環境
分布ははっきりとわかりませんが、大阪と奈良で見つけました。
複数の植物についているのを確認しているので、特定の植物につくわけではなさそうです。