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ホソヘリカメムシってどんな虫?
幼虫時代がアリにそっくりということで有名なカメムシの仲間です。
成虫になると細長い印象で、脚も長いので結構大きく見えます。
公園などでもよく見られるカメムシですが、アリにそっくりな幼虫を見つけるとなんだか嬉しくなりますね!
ホソヘリカメムシ科
昆虫の分類にカメムシ目があります。ホソヘリカメムシは、その中の「ホソヘリカメムシ科」の一種です。
この仲間にはタイワンクモヘリカメムシやクモヘリカメムシなどがいます。
ホソヘリカメムシの特徴
名前の由来から見る特徴
上から見た時に、ボディの真ん中あたりがくびれています。
腹部のヘリがヘラのように目立つ「ヘリカメムシ」の仲間がいるのですが、その特徴を持ちながら体の中央あたりがくびれているのでホソヘリと名付けられているのでしょうね。
太くトゲのある腿(もも)
腿(もも)の部分が太いところも目立っています。
その太い腿(もも)の内側にはトゲがついているのも特徴です。
キスジホソヘリカメムシとの違い
南西諸島にはキスジホソヘリカメムシという、ホソヘリカメムシのそっくりさんがいます。
南西諸島にしか分布しないこと、触角が茶色い、横から見ると黄色い筋模様が見える。
などが違いになります。
参考:成虫の横の模様
上から見ただけではこの2種類の見分けは難しいかもしれません。
とても似ているので。
しかし、横から見ると一目瞭然です。
ホソヘリカメムシの擬態
擬態~幼虫はアリにそっくり~
幼虫の姿はアリにそっくりです。
アリに擬態しているのは幼虫のときだけですが、ストロー状の口がついているので違いがわかります。
初めてみたときはびっくりしました。
普通にアリが歩いていると思っていたのですが、動きがなんだか違うので違和感だけ持っていました。後から写真を確認すると、アリのような口ではなく、ストロー状の口がついていてびっくりしたんです。それで調べてみるとカメムシの幼虫ということがわかりました。
成長した幼虫はアリっぽくなくなっていきます。
若齢の時にだけアリに擬態しているようです。
擬態~成虫の飛ぶ姿はハチ!?~
成虫は羽を閉じていると普通のカメムシなのですが、飛んでいるところはまるでアシナガバチのようです。
羽は横に広げるのではなく立てていますし、羽を広げて見えた腹部は黄色と黒の模様が入っています。
成虫になると後ろ足が長くなるのも、まるでアシナガバチのようなんですね。
食べ物はイネ科やマメ科
ホソヘリカメムシはイネ科やマメ科の植物などの汁を好んで吸います。食べ物が人間と一緒なので、作物に被害を与えてしまい農業害虫にあたります。
分布や生息地
北海道から南西諸島まで広い範囲で見られ、平地から少し山の方まで分布しています。
近所の公園などでも見られ、ベランダで幼虫を見つけたこともありますので移動性も高いようです。