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エビイロカメムシってどんな虫?
派手な幼虫を見かけたのが出会いのきっかけでしたが、ススキなどでよく見られる普通種のカメムシです。
出会ったのが終齢に近い幼虫だったので、成虫になったらどんな姿になるのかと思って観察したことがあります。
そしたら、割と地味な成虫が出てきて驚いたものです。
特徴のところで説明しますが、一見地味なこのカメムシですが、実は色んな特徴を持っています。
よく見ると味わい深い面白さがたくさんある昆虫です。
カメムシ科
昆虫の分類にカメムシ目があります。その中に含まれる「カメムシ科」の昆虫のことで「エビイロカメムシ」はその一種になります。たくさんの種類がおり、アオクサカメムシやアカスジカメムシなどが知られています。
エビイロカメムシの特徴
一見地味な茶色のカメムシなのですが、よく見るといろんな特徴があります。
まず、やたら尖った三角形の頭部!
前方からエビイロカメムシを見てみたら張り出した胸部のトンガリも手伝って美しい流線型のデザインになっています。
しかも、幼虫の頭部を見てもらったらわかるのですが、頭部の先は割れています。
ぴったりとくっついているから、尖ったような頭部の形になっているんですね。
お尻の先が、丸みではなく四角い感じになっているのも独特だったりします。
名前の「エビイロ」は「海老色」のことでしょうか?調べてもちょっとわかりませんでした。
そうだとしたら、幼虫の姿のことを指しているのだと思います。
平べったく、透き通った体に赤黒の模様が入っているのがなんとなくエビイロカラーな気がしますね。
触角と口吻(こうふん)が短いのも特徴です。
顔から見た成虫の頭部
生態(食べ物など)
食べ物や餌(エサ)
成虫も幼虫もススキなどでよく見られ、イネ科やササ類の植物について汁を吸っています。
サトウキビやイネについた例もあるようですが、大きな被害が出るほどのこともないようです。
成虫越冬
成虫で越冬します。
分布や生息環境
北海道から南西諸島まで全国的に見られる昆虫です。海外では朝鮮半島や中国でも見ることができます。