写真ギャラリー
ツクツクボウシってどんなセミ?
特徴的な鳴き声で聞いているとなんだか楽しくなってきます。その鳴き声が名前の由来にもなっています。別名として「法師蝉(ほうしぜみ)」とも呼ばれ、秋の季語にもなっています。
英語では特に呼び方はなくセミ「Cicada」としか呼ばれませんが東アジアを中心にしたセミだからでしょう。
面白い鳴き方をしているので、気になって探してみるのですが、なかなか見つかりません。なれてくると見つけることもできるようになってきますが、今度は警戒心も強くて近づくとすぐに逃げていっていまいます。
捕まえる難易度は他のセミよりもちょっと高いです。
セミ科とは?
カメムシ目に含まれる昆虫で、ストロー状の口で幼虫から成虫まで木の汁などを吸っています。日本には30種類ほどが生息しています。鳴くのはオスだけです。
有名なセミの仲間ではヒグラシやクマゼミ、アブラゼミなどがいます。
ツクツクボウシに近い種類
ツクツクボウシ属として他に4種が知られています。
- オオシマゼミ
- イワサキゼミ
- オガサワラゼミ
- クロイワツクツク
ツクツクボウシの特徴
模様らしい模様の入らない透明な羽で、全体的に細長い印象です。
オスの複弁はメスと比べて発達し、先が尖ったような形をしています。
オスのほうが腹部も長いです。
ツクツクボウシの抜け殻
アブラゼミやクマゼミの抜け殻と比べて小型で縦に長い抜け殻です。光沢のない淡褐色をしています。
ツクツクボウシの生態
ツクツクボウシの鳴き声
ツクツクボウシの鳴き声は、
「ジュクジュクジュクジュク、、、オーシンツクツク、オーシンツクツク、、、オシオーシ、オシオーシ、ジュー、、、、」
と、かなり特徴的な鳴き方をし、昔お笑い芸人の方がギャグやネタに使っていたほどです。
活動時期
7月から10月頃まで見ることができますが、最盛期は8月の下旬頃からです。
晩秋のイメージではヒグラシなどのほうが印象深いのですが、ヒグラシは実際には6月頃から鳴き始めます。
ツクツクボウシは夏の終りが一番盛り上がっているのですね。
ツクツクボウシの成長
ツクツクボウシの卵
その年に産卵された卵は、翌年に孵化します。
ツクツクボウシの幼虫
孵化すると土に潜り、幼虫の期間は3~4年程度と考えられています。
(ツクツクボウシは寒さに弱い種類です。気候や温度によって生育期間も変わると思います。)
脱皮は5回しながら大きくなっていきます。
ツクツクボウシの羽化
夕方から夜にかけて羽化します。
ツクツクボウシの成虫
成虫になると、激しく鳴いてメスを誘います。
寿命
成虫になってからは数週間から一ヶ月程度と考えられています。
幼虫期間を含めると3~4年程度です。
ツクツクボウシの生息地や分布
日本では全国的に見られ、海外では台湾、中国、朝鮮半島など東アジアで見ることができます。
多いのは平地から低山地で、都会の公園などでも見ることができます。