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オオコオイムシってどんな虫?
コオイムシとそっくりな昆虫です。
生態などもほとんど変わりませんが、オオコオイムシの方が一回り大きな印象です。
コオイムシ同様に、オスの背中にメスが卵を産み付けるのが特徴的です。
コオイムシ科
カメムシ目の中に「コオイムシ科」があります。オオコオイムシはコオイムシ科の昆虫です。
コオイムシの仲間は水性カメムシの中でも、卵を背中に乗せて守る習性などがあります。
オオコオイムシの特徴
小判型の丸みのある体型で、発達した前脚で他の昆虫などを捕食します。
産卵するときは、メスがオスの背中に卵を産みます。
成虫
幼虫
オオコオイムシは不完全変態の昆虫で、生まれたての幼虫は成虫を小さくしたような形態です。
コオイムシとの違い
とても似た種類にコオイムシがいます。
見た目の印象はほとんどかわらず、ひとまとめにコオイムシと呼ばれていることも。
見分けるチェックポイントもまとめていますが、コオイムシのページでは写真も使って解説しているのでそちらを御覧ください。
チェックポイント | オオコオイムシ | コオイムシ |
---|---|---|
色 | 濃い傾向 | 淡い傾向 |
大きさ | 18~28mm | 17~25mm |
卵のサイズ | 少し大きめ | 少し小さめ |
前脚の腿節 | 太い | 細い |
生態(食べ物や越冬など)
食べ物や餌(エサ)など
前脚が鎌状となっていて、獲物を挟み込むように捕食します。
手頃なサイズのエサならなんでも捕まえて食べるようですが、飼育環境では釣具店やペットショップで売られているアカムシなどが手に入れやすいです。
巻き貝から、ダンゴムシや小さめのコオロギなども食べたりします。
共食いもしてしまうので、特に幼虫の時期などは気をつけないと、どんどん数が減っていきます。
おしりから空気を取り込む
オオコオイムシは水中で生活しますが、空気中から酸素を取り込む昆虫です。
おしりの先から空気を取り入れているので、基本的にはいつもお尻の先を水面につけています。
タイコウチやミズカマキリのように長い呼吸管を持っていないので、あまり深いところでは溺れてしまう心配もありますね。
成虫で冬を超す
オオコオイムシは成虫の状態で陸上越冬します。
成長
夏が繁殖期で、年1化の昆虫です。
卵
オスの背中に楕円形の黄色っぽい卵を並べるように産み付けます。
孵化(ふか)
卵からにゅっと出てきます。
外の世界に慣れるようにゆっくりと出てきますが、水に入るとすぐに泳ぎはじめます。
幼虫
孵化したての幼虫は色が薄く透けた感じがキレイです。
成虫
成虫になり、交尾をしたメスはオスの背中に卵を産みます。
分布や生息地
分布は北海道から九州まで見られる昆虫です。四国や九州ではまだ見つかっているのは一部地域に留まっているようで、図鑑によっては本州の記載しかないものもあります。
海外では朝鮮半島、中国、ロシア極東部にも生息します。
生息環境としては、水生の植物が豊富な止水域で見つかります。