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ツマグロオオヨコバイってどんな虫?
黄色の体色が美しいヨコバイの仲間です。その黄色い体がバナナみたいと言われて「バナナ虫」の愛称でも親しまれています。
割と身近に見られる昆虫で、植え込みなどにも姿を現します。
懐っこいというか、警戒心が強いのか弱いのかわからないところがあり、人に向かって飛んでくることもあります。
草むらなどから出てくると服の上についてきていたりするのですが、葉っぱの上で見つけたときには警戒して葉裏に隠れたりもします。
それが少しコミカルで軽快な動きをするので、見ていると可愛い昆虫だったりしますよ!
ツマグロオオヨコバイの特徴
バナナムシとも呼ばれるその姿が一番の特徴です。
黄色い体に、頭部胸部に黒い点々が入っています。
名前の由来(羽の先が黒いから「褄黒」)にもなった羽の先は、青みのある黒色になっています。
ツマグロヨコバイとの違い
似ているのは名前だけで、ツマグロヨコバイには黒い斑紋もありませんし、体色も緑色をしています。
ツマグロオオヨコバイの生態
農業害虫
大豆やお茶、クワ、柑橘類など様々な植物の汁を吸うので害虫として注意されていますが、そんなに大きな影響を与えることは少ないようです。
冬は成虫越冬
2月に確認。
枯れ葉の下に誰か隠れていないかとめくってみたら何匹もツマグロオオヨコバイが飛び出してきました。
冬の間は落ち葉の下などで、寒さをしのいでじっとしているようです。
ツマグロオオヨコバイの成長
ツマグロオオヨコバイは不完全変態の昆虫で、サナギの段階はありません。
メスは50個ほどの卵を産むと、2~3週間程度で孵化(ふか)してきます。
幼虫は透明感のある白っぽい体をしていて、最期の脱皮である羽化をすると黄色い体になります。