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チビゲンゴロウ

チビゲンゴロウの写真

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とても小さい(大坂)

小さくても後ろ脚を広げている感じはゲンゴロウだ

呼吸のためにお尻を水面につけています

小さくても模様が美しい種類です

チビゲンゴロウ

ゲンゴロウ科まとめ 源五郎図鑑

チビゲンゴロウってどんな虫?

日本では全国的に見られる昆虫で、身近な環境に普通に見られるゲンゴロウです。
しかし、体長が2mm程のとても小さい水生昆虫なので、基本的に気づかれずに私達の周りで暮らしています。

私が見つけたときも、5月でまだ水を入れていない田んぼに溜まった雨水の中です。
じっと覗き込んでいると、とても小さな甲虫が泳いでいるのを見つけました。
他にもマメガムシなどがいたので、それの観察をしていたついでに撮影してたくらいなんですけどね。
肉眼ではなんの仲間かもわからなかったのですが、拡大して撮影してみるとゲンゴロウの姿でびっくりしました。

ゲンゴロウ科

コウチュウ目の仲間の中で「ゲンゴロウ科」に含まれる昆虫です。この仲間は水中で生活する「水生コウチュウ」の仲間になります。
この仲間には他にも「ナミゲンゴロウ」や「ハイイロゲンゴロウ」などが知られています。

チビゲンゴロウの特徴

小さいので、泳いでいる時はゴマ粒のようにしか見えません。
拡大して見てみると、暗褐色に黄褐色の縦筋模様が入った可愛いゲンゴロウです。
模様には個体変異がありますが、模様が特徴的なので比較的わかりやすいです。

南西諸島の宝島以南には、かつて亜種とされていた「アマミチビゲンゴロウ」が生息しています。

チビゲンゴロウの写真
体長2mmほどの昆虫ですが、模様がとても可愛いですね。
チビゲンゴロウの写真
小さくてもゲンゴロウの姿をしています。
チビゲンゴロウの写真
お尻を水面につけて呼吸をしています。

生態や成長

水生植物が豊富な水場から、ただの水たまりなどでも見られます。
水田などでも見ることができ、多様な環境に生息します。

特に水温が高く浅い環境を好んでいます。

生活史

幼虫は5~6月頃に水田などの水の中で確認されます。
成長すると陸に上がって土中で蛹になり、新成虫は初夏に現れます。

走光性

灯火などにもよくやってきます。

分布や生息地

日本では北海道から南西諸島まで広い範囲で見られます。
南西諸島では中之島よりも北で見ることができ、一般に沖縄と考える土地では近似種のアマミチビゲンゴロウが生息します。

ゲンゴロウの仲間をもっと見る!

ゲンゴロウ科まとめ 源五郎図鑑

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この記事を書いた人

村松佳優

昆虫写真家/講師/カメラマン/ムシミルの運営。

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カメラマンやイベント運営などに携わりながら、大学の講師やクリエイターの支援活動もし、次代の育成にも力を入れて活動しています!
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