毎月昆虫に出会える!「月刊ムシミル」

キボシカミキリ

キボシカミキリの写真

写真ギャラリー

凛々しくてカッコよいです(滋賀)

クワの木にて(大阪)

クワの木にて(大阪)

イチジクなどを好んで食べます(滋賀)

長い触角(滋賀)

細かな黄色い斑点模様(滋賀)

黄色い斑点が少ない個体(滋賀)

正面から(滋賀)

ちょっとだけのぞいている感じでかわいい(滋賀)

キボシカミキリ(滋賀)

キボシカミキリ(滋賀)

カミキリムシ科まとめ 髪切虫図鑑

キボシカミキリってどんな虫?

中型のカミキリムシで、触角の長さと黄色い模様が目立っています。
クワ科の植物でよく見られるので、近所に桑(クワ)の木やイチジクなどが育っていると、よく見ることができます。

養蚕(ようさん)が盛んだった頃は、カイコの飼育でクワの木がたくさん植えられているところがたくさんあったようですが、今ではそういったところは限られますね。

近所の畑には一本のクワの木が育っています。
その一本だけですが、そこでもキボシカミキリをみかけたことがあります。
(畑の方と話したら、そのクワの木もカイコを飼育していた名残だそうです。)

キボシカミキリの写真
桑の木にキボシカミキリ

実家に帰ると、近所にはイチジクが植えられていて、よく伸びていました!
そこでもたくさん見られたのですが、道路まで葉っぱが伸びるせいか、ある時帰省したら切られていてがっかりしたのを覚えています。
毎年夏になると数匹のキボシカミキリが見られて楽しかった場所でした。

キボシカミキリの写真
イチジクの木の上ですが、乗っている葉っぱはイチジクに巻き付いた他のツル植物。

カミキリムシ科

コウチュウ目に含まれるグループで、日本では約900種類が知られています。するどく発達したアゴは細い枝なら噛みちぎってしまうものもいます。その様子からカミキリムシ(髪切虫)と名付けられました。他にも長い触角を持つものが多いのも特徴です。

キボシカミキリの特徴

キボシカミキリの写真
キボシカミキリ

一番の特徴は黄色と黒のマダラ模様です。この模様には変化があり、個体によって少しずつ斑紋が違っています。
地域が変わると「亜種」として分類されているものもいて「イシガキキボシカミキリ(Psacothea hilaris ishigakiana)」や「オキナワキボシカミキリ(Psacothea hilaris tenebrosa)」10種ほどいるようです。

カミキリムシは触角の長い種類も多いですが、キボシカミキリはその中でも長い方です。
メスでも体長の2倍程度、オスだと体長の2.5~3倍もの長さになります。

キボシカミキリの写真
触角がとても長い。
この写真の個体は体長の2.5倍よりも触角が長いのでオスだと思います。
キボシカミキリの写真
黒色が強く、黄色の斑点が小さいキボシカミキリ。

キボシカミキリの写真
小さな黄色い斑点がたくさんあります。
キボシカミキリの写真
触角は灰白と黒の2色。黄色じゃないんですね。

生態や成長

食べ物や餌(エサ)は

キボシカミキリの幼虫は、クワの木やイチジクの木に卵を産み付け、そこから孵(かえ)った幼虫は木の中を食べて育ちます。

成虫になってもクワ科の植物を好んで食べるようです。
桑の葉っぱに乗せると、かじっている様子が観察できました。

キボシカミキリの写真
桑の葉の茎の部分に噛みつきました。

キボシカミキリの写真
一部をかじり取って、口でくわえています。
キボシカミキリの写真
桑の木を歩いていた。

分布や生息環境

日本では本州から南西諸島まで見ることのできる昆虫で、クワやイチジクなどで見られます。
沖縄で見られるものや、他の地域では亜種として分類されているものもいます。

キボシカミキリの写真
正面から見てもカワイイですね。

キボシカミキリの仲間をもっと見る!

カミキリムシ科まとめ 髪切虫図鑑

カミキリムシ特集のバナー

関連記事(一部広告含む)

この記事を書いた人

村松佳優

昆虫写真家/講師/カメラマン/ムシミルの運営。

昆虫の面白い!魅力たっぷり!
たくさんの人にそれを知ってもらうことで、人も昆虫もよりよい未来を築いていけたらと思ってこのサイト「ムシミル」を運営しています。

カメラマンやイベント運営などに携わりながら、大学の講師やクリエイターの支援活動もし、次代の育成にも力を入れて活動しています!
詳細なプロフィールはこちらのページで御覧ください。
TwitterInstagramもやっているのでフォローや応援してもらえたら嬉しいです(^^)