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キボシカミキリってどんな虫?
中型のカミキリムシで、触角の長さと黄色い模様が目立っています。
クワ科の植物でよく見られるので、近所に桑(クワ)の木やイチジクなどが育っていると、よく見ることができます。
養蚕(ようさん)が盛んだった頃は、カイコの飼育でクワの木がたくさん植えられているところがたくさんあったようですが、今ではそういったところは限られますね。
近所の畑には一本のクワの木が育っています。
その一本だけですが、そこでもキボシカミキリをみかけたことがあります。
(畑の方と話したら、そのクワの木もカイコを飼育していた名残だそうです。)
実家に帰ると、近所にはイチジクが植えられていて、よく伸びていました!
そこでもたくさん見られたのですが、道路まで葉っぱが伸びるせいか、ある時帰省したら切られていてがっかりしたのを覚えています。
毎年夏になると数匹のキボシカミキリが見られて楽しかった場所でした。
カミキリムシ科
コウチュウ目に含まれるグループで、日本では約900種類が知られています。するどく発達したアゴは細い枝なら噛みちぎってしまうものもいます。その様子からカミキリムシ(髪切虫)と名付けられました。他にも長い触角を持つものが多いのも特徴です。
キボシカミキリの特徴
一番の特徴は黄色と黒のマダラ模様です。この模様には変化があり、個体によって少しずつ斑紋が違っています。
地域が変わると「亜種」として分類されているものもいて「イシガキキボシカミキリ(Psacothea hilaris ishigakiana)」や「オキナワキボシカミキリ(Psacothea hilaris tenebrosa)」10種ほどいるようです。
カミキリムシは触角の長い種類も多いですが、キボシカミキリはその中でも長い方です。
メスでも体長の2倍程度、オスだと体長の2.5~3倍もの長さになります。
生態や成長
食べ物や餌(エサ)は
キボシカミキリの幼虫は、クワの木やイチジクの木に卵を産み付け、そこから孵(かえ)った幼虫は木の中を食べて育ちます。
成虫になってもクワ科の植物を好んで食べるようです。
桑の葉っぱに乗せると、かじっている様子が観察できました。
分布や生息環境
日本では本州から南西諸島まで見ることのできる昆虫で、クワやイチジクなどで見られます。
沖縄で見られるものや、他の地域では亜種として分類されているものもいます。