写真ギャラリー
ギンヤンマってどんな虫?
小さい頃から憧れのトンボには大きなオニヤンマがありました。それと一緒に好きだったトンボがギンヤンマです。
湧き水の出る小さいけれど綺麗な池が実家の近くにあったのですが、そこにはギンヤンマやオニヤンマ、ハグロトンボなどが飛んでいました。
オニヤンマよりもよく見られたギンヤンマは私を含め子どもたちからも大人気でした。
憧れだったギンヤンマ
ヤンマ科
昆虫の分類の中にトンボ目があります。その中にヤンマ科は含まれていてギンヤンマはその中の一種になります。他にもマルタンヤンマやコシボソヤンマなどが同じ仲間になります。ギンヤンマとオニヤンマはどちらもヤンマとついているのですが、実はオニヤンマは「オニヤンマ科」の昆虫になります。
ギンヤンマの特徴
腹部の銀白色模様
黄緑色が美しいヤンマ科のトンボです。
オスの腹部の付け根辺りは水色になっていて特徴的です。飛んでいるときでもこの水色が見えたらギンヤンマとわかります。
メスにはこの水色部分はないのですが、オスメスともに腹部の下側が白っぽい銀色になって見えます。
この部分が銀色になっているのが名前の由来ですね!
オス♂の写真
生態や成長
高い飛翔能力
ホバリング(空中停止)ができるくらいに飛翔能力が高くてしかも速いです。トンボの仲間は全体的に飛翔能力が高いのですが、このヤンマの仲間は大きな体で素早く飛ぶので凄いですね。
ずっと素早く飛び回っていて持久力も高いのですが、どこにそんなエネルギーが蓄えられているのでしょうね?パトロールなどをしてなかなか止まらないので追いかけるのも大変です。
飛翔写真
産卵
オスとメスがくっついたまま産卵(連結産卵)しているのをよく見かけます。メスは水面近くに降りて植物の中に卵を産み付けます。一箇所で産卵すると、つながったまま器用に飛んで別の場所で卵を産みます。さすがに連結した状態だと飛翔能力は落ちますが、一緒に飛んでいく姿を見るのは微笑ましいです。
ヤゴ(幼虫)
トンボの幼虫をヤゴと言います。ヤゴは水中で生活し他の小さな水性の生物を捕食しながら大きくなっていきます。
ヤゴも他の昆虫同様に脱皮しながら大きくなっていきますが、ギンヤンマのヤゴは成虫になるまで10回以上脱皮を繰り返すようです。(多いものだと13回ほど脱皮するそうです)
縄張り
広い縄張りを持って、パトロールで飛び回っています。なかなか止まらないのもそのせいですね。他のトンボが近づいてくると旋回して追い払いに生きます。なかなか勇ましいです。
分布や生息地
北海道から南西諸島まで全国的に見られるヤンマです。
平地から山地の湖沼やため池などで見られますが、都市部の公園の池や学校のプールでヤゴが見つかることもあります。