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ワモンキシタバってどんな虫?
成虫は後ろ羽が黄色く目立つシタバガの仲間で、幼虫は背中にいくつかの突起を持つ毛虫です。
枝にくっついているところはうっかりしていると見逃しそうになる幼虫ですね。
背中の突起は、特に後ろのほうにある長大な突起が目立ちます。
ヤガ科
昆虫の分類でチョウ目に含まれる、一般的に「蛾(ガ)」と呼ばれる一群です。ヤガ科の昆虫たちは、なんと1000を超える種類が確認されているそうで、とても大きな分類群であることがわかります。
ヤガ科の「シタバガ亜科」に分類されています。
ワモンキシタバの特徴
羽の付け根付近のグラデーションや、後ろの羽の黄色い模様が特徴的。
幼虫は第5腹節背面に長い突起を持っているのが印象的。
全体に大小の赤い突起と毛が生えているが、これが枝についてじっとしているとなかなか見つけられない。
腹脚(ふくきゃく)も長めで、枝にしっかりと捕まることができる。
生態や行動
食べ物や餌(エサ)は?
幼虫はスモモ、ズミ、ウメ、アンズ、サクラ類などバラ科の植物を好んで食べます。
私はサクラの枝にくっついている幼虫を見つけました。
成虫はハチミツを薄めたものをあげたらたくさん食べていました。
発生と越冬
夏に1回だけ発生をし、冬は卵の状態で越冬します。
成長の様子
幼虫
幼虫はバラ科の植物につき、枝などにじっとしているのを見かけます。
背面の突起が特徴的で、終齢前の幼虫は褐色に黒い突起や頭部でしたが、終齢幼虫になると赤い突起や頭部のデザインも変わったのが印象的です。
蛹化(ようか)と繭づくり
成長したら、葉っぱをざっくりとした糸で綴って繭を作りました。
実際には地面に降りて枯葉や土などを使ってざっくりとした繭を作るのかな?と思います。
蛹(さなぎ)
繭がざっくりとしていので、そっと出してみました。
白い粉をまぶしたようなサナギです。
羽化したあとの殻
羽化したあとの繭の中には、サナギになった時の幼虫の抜け殻と、サナギの抜け殻が残っていました。
成虫
生息地と分布
北海道から四国まで見られます。
サクラやウメの木などを探すと見つかりそうですが、枝に静止しているときは紛らわしいので見つけにくいかもしれません。