アゲハチョウ(ナミアゲハ)

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アゲハチョウ(ナミアゲハ)

アゲハチョウ(ナミアゲハ)ってどんなチョウ?

アゲハチョウ科の代表種

チョウの分類でアゲハチョウ科がありますが、科の名前がそのままついている本種はまさに代表種です。アゲハチョウと呼ばずに「ナミアゲハ」や「アゲハ」などとも呼ばれます。

アゲハチョウの名前の由来

アゲハチョウは漢字で「揚羽蝶」と書きます。この由来はなんでしょうか?それは、花を訪れて吸ミツする際に、羽を「揚げ」たまま常に羽ばたいているところから名付けられたようです。確かにじっと止まってミツを吸っているイメージはあまりないですね。

昆虫の中でもメジャーなアゲハチョウ

日本でチョウと言えば、このアゲハチョウが思い浮かぶのではないでしょうか。昆虫と聞いて思い浮かぶ人もいるかも知れません。黄色いチョウチョのイメージが強いと思いますが、実際には淡い黄色と黒の模様が印象的なチョウチョです。年に何回か発生することで長く野外でも観察できますし、植木などがあれば成長の観察などもしやすいので人気のチョウなんですね。

キアゲハとの違い

アゲハ、キアゲハ共に身近に見られるチョウで、とても良く似ているような気がしますが、よく観察してみると違いが色々とあるのがわかります。

アゲハチョウ(ナミアゲハ)

幼虫:胸のところに目玉模様がある緑色のイモムシ。
成虫:全体的に黄色が淡い。前羽の付け根が黒の縞模様になっている。

キアゲハ

幼虫:黄緑色と黒色の縞模様でオレンジの点々がある。
成虫:全体的に黄色が濃い。前羽の付け根が黒く塗りつぶされている。

画像で紹介(幼虫)

アゲハチョウの幼虫の写真
アゲハの幼虫は目玉模様が印象的。
キアゲハの幼虫の写真
キアゲハの幼虫はシマシマにオレンジの点々模様が印象的。

画像で紹介(成虫)

アゲハチョウ(ナミアゲハ)の写真
アゲハチョウは色が薄いです。羽の付け根の部分には筋が入っているます。
キアゲハの写真
キアゲハは黄色が強いです。羽の付け根の部分は黒く塗りつぶされて筋はありません。

参考:キアゲハのページへ

食草は柑橘(かんきつ)系

幼虫が食べるのは柑橘系のミカンやレモンなどです。植木市などで、ミカンなどの柑橘系の葉っぱを見ると卵や幼虫がついていることがあります。私はそんな苗を見ると、農薬をあまり使っていない良い苗だと思って幼虫ごと買ってみたりします。

住んでいるベランダにレモンの植木を置いているのですが、毎年新芽が出てくるとどこからかやってきたアゲハチョウが卵を産んでいくようです。気がついた時には葉っぱはなくなっていてびっくりします。ベランダにある鉢をどうやって見つけているのか不思議でしょうがないです。

人気の幼虫(イモムシ)

教科書にも載るくらい(今はモンシロチョウだろうか?)有名で、目玉模様の代表的なイモムシです。しかし、生まれたての幼虫は黒く毛が生えた地味なイモムシです。しばらく成長すると、鳥のフンに似てきて見事な擬態をします。鳥のフンは食べたいと思わないですもんね。ここまで見事に擬態してきたのに、終齢幼虫になると私達の知っている目玉模様の緑色のイモムシになります。目立たなく生きてきたのに、急に目立つようになって天敵に襲われないのか疑問です。

驚くとツノが出るイモムシ

アゲハチョウの幼虫は危険を感じるとツノを出すのが特徴としてあげられます。臭角(しゅうかく)と呼ばれる匂いを出すツノで、怒らせると独特な匂いがします。一度嗅ぐとなかなか忘れることのできない匂いです。

アゲハチョウの飼育記録

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概要

写真ギャラリー

メスをめぐってオスがたくさん集まってきた

彼岸花で吸蜜しているメスに寄ってくるオスのアゲハチョウ

上空で数匹が群れているのは楽しく遊んでいるように見えるが、オスはメスを手に入れるために必死だ

オスはめげることなくメスにアタックしていく

羽ばたきながら吸蜜していくアゲハチョウ

人気者のメスはつらいね

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この記事を書いた人

村松佳優

村松佳優

宝石のように輝く小さな命を写し止める昆虫写真家。
昆虫の魅力を伝えることで、その未来を輝かせることをテーマにしている。
カメラマンやイベント運営などに携わりながら、大学の講師やクリエイターの支援活動をしながら次代の育成にも力を入れている。

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