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ツマムラサキマダラってどんな蝶?
ツマムラサキマダラは南西諸島に生息していて、昆虫館などでもよく飼育されています。もともとは国外から日本に渡ってやってきたチョウのようですが、台湾でもたくさん見ることができました。長距離の移動をしたり集団を形成する習性もあるのですが、台湾ではその気候と共に長い距離を移動しているようです。冬の間を暖かい場所で過ごすために「紫班幽谷」と呼ばれる谷にたくさんのチョウが集まってきて、その中にはツマムラサキマダラもたくさん含まれているのです。昔は数百万匹のチョウが飛び交う光景が見られたようですが、今では数を減らしてきており政府をあげて環境保護の活動が行われています。台湾ほどではないですが、日本でも林内で小さな集団を作って休んでいるところが見られるようなので、やはりそのような習性があるのでしょう。
タテハチョウ科
チョウの分類の中にタテハチョウ科があります。ツマムラサキマダラはタテハチョウの仲間ですが「マダラチョウ」の仲間として紹介されることもあります。
以前は迷チョウ
昔は国内には定着しておらず迷チョウとして扱われていたそうですが、1992年頃から沖縄島に定着したようです。現在では奄美諸島から八重山諸島にかけて分布が確認されています。石垣島では野外でサナギも見つけました!
ツマムラサキとは(オスとメスの違い)
羽の先が青紫色なのでツマムラサキと名付けられています。オスの表羽のほうは色の濃い紫色の模様が羽の先の方に入っています。裏側には小さな斑点のマダラ模様が入っていますが、その模様で似た仲間との区別もできます。
メスは青紫色はほとんどありませんがオスと違って、まだら模様だけでなく白い筋の入ったデザインをしています。
ツマムラサキマダラのオスとメス
光沢のあるサナギ
サナギは光沢がありピカピカしてとてもキレイです。これは周りの景色を写し込むことで風景に溶け込み、見つかりにくくする効果があるとされています。
ツマムラサキマダラのサナギ
派手な幼虫
赤、黄、白の縞模様が派手なイモムシだが、ムチのような突起が何本も出ている変わったイモムシです。