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ユウレイヒレアシナナフシってどんな虫?
ナナフシといえば細長い印象があるかもしれませんが、このユウレイヒレアシナナフシは身幅もあってボリュームを感じられる大きなナナフシです。
脚は、枯れ葉を思わせるようなヒレになっています。
ナナフシの仲間は、葉っぱや枝が風になびくのに合わせるように動く物が多くいます。
ユウレイヒレアシナナフシも体をユラユラさせさせるのですが、その様子から幽霊を連想されて名前をつけられたようです。
ナナフシ科
ユウレイヒレアシナナフシは、ナナフシ目のナナフシ科に含まれています。日本にいる近い仲間では「ナナフシモドキ」や「エダナナフシ」、「トゲナナフシ」などがいます。
ユウレイヒレアシナナフシの特徴と成長
オスとメスでは大きさが異なりますが、大きくなるメスでは15cmを超えて20cm近く成長するものもいます。
ヒレがついたような脚とトゲが特徴的です。
大きな体
大きく育つナナフシですが、脚のヒレには枯れ葉などに擬態する効果があると思われます。
さらには茶褐色から、白黒のまだら模様、緑色のものなど環境に合わせて体色にも変化の出る昆虫です。
成虫のメス♀
成虫のメスは体長も20cm近くまで育ちますが、ボリュームもあるのでかなり大きく感じます。
オスは、メスよりかなりほっそりした印象で、成虫は羽を持っているので飛ぶこともできます。
メスは飛ぶための羽を持たず、飛べません。
実は、脚など中心にトゲがたくさんあるのですが、襲われたときなどはこのトゲで身を守ろうとします。
幼虫時代
不完全変態で大きくなるので、幼虫の時から成虫と同じような姿をしています。
脚にヒレがついている特徴などはそのままですが、幼虫はまだ羽が小さいですね。
生態
食べ物や餌(エサ)
自然下ではユーカリの葉っぱなどを食べているようですが、飼育下ではブナ科やバラ科の葉っぱもよく食べます。
レモンリーフなんかも人気のエサで、広食性のナナフシです。
トゲで威嚇!?
枯れ葉に擬態していて大人しいのかと思いきや、よく見ると全体的にトゲトゲしています。
硬いのか柔らかいのかと思って触ってみましたが、勢いよく触らなければ大丈夫そうです。
そう思って油断していました。
大きな成虫を手にのせようと思ったら、後ろ脚で「バチン」と手を挟まれました!?(叩かれたかな?)
トゲがしっかりしているので、なかなか痛かったです。
卵を飛ばす!?
ユウレイヒレアシナナフシのメスは産卵する時に、卵を遠くへ飛ばします。
これは卵を広い範囲に散らばらせようとする習性です。
単為生殖
ナナフシの仲間には、メスだけで産卵可能な種類がいて「単為生殖」と呼ばれ、この種類もそれが可能です。
そういった種類では、オスはめったに見つからなかったりするのですが、ユウレイヒレアシナナフシはオスも見つかります。
単為生殖でも産卵可能ですが、オスも出てくるので有性生殖も行われます。
分布や生息地
オーストラリア北部やパプアニューギニアで見られる昆虫です。
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