アシナガキアリってどんな虫?
黄色くて長い体
色は黄褐色っぽく(オレンジっぽく見える)透けた印象で透明感のある体をしています。線も細い印象で、触角や脚がバランス的に長いのでアシナガとつけられていますね。
透き通った体の綺麗なアリさんです。
アリ科
昆虫の分類にハチ目があり、その中にアリ科が含まれています。アシナガキアリはその中の一種です。アリ科の仲間にはクロオオアリやクロナガアリなどがいます。ハチ目に含まれていることからもわかるように、アリはハチに近い仲間です。顔をアップで見てみるとハチとそっくりだったりします。
捕食の貪欲さが問題になることも
アリは社会性を持っていて集団で生活する物が多いですが、アシナガキアリも大きなコロニーを作るようです。そして、大きな獲物でも数の力で襲ってしまうことが知られています。時には鳥のヒナやカニまで襲って捕食してしまうそうで、その貪欲さがわかりますね。私が見つけたアシナガキアリは普通に活動していただけだったのですが、場所によると餌をかたっぱしから漁っているのかもしれません。
広い生息環境
街中、公園、牧場、海岸、林縁、樹上などどこでも見られ、巣は石下などの隙間を利用して作っているようです。九州への侵入報告もあるのですが、定着は現在のところ防げているようです。
間接的な農作物への影響
農作物に被害を与えるアブラムシやカイガラムシをアシナガキアリが保護することによって、二次的な被害を出しているという報告もあります。