小さな命に輝きを感じる瞬間を「月刊ムシミル」

アオドウガネ

アオドウガネの写真

写真ギャラリー

アオドウガネ

個体によって茶色っぽいものや、角度によっても少し色が違って見えます(奈良)

お尻には毛がたくさん生えています(大阪)

クモの巣にでも引っかかったみたい

広葉樹の葉っぱなど色んなものを食べます

幼虫

羽化

緑色の体に丸っこい顔が特徴的で、よく見られるコガネムシの仲間です(大阪)

コガネムシ科まとめ 黄金虫図鑑

アオドウガネってどんな虫?

緑色の鈍い金属光沢を持ったコガネムシの仲間で、灯火にもやってくるために、玄関先や網戸についているのをよく見かけます。
窓を開けていたら部屋に入ってきたなんて話もよく聞きます。

公園などでもよく見かけることが出来て、実はとても身近な昆虫なんですが「アオドウガネ」って名前なのは意外に知られていなかったりするのです。

似た昆虫では「カナブン」が有名ですが、実はアオドウガネのことを呼んでいることも多いです。
「昨日、部屋で窓開けてたらカナブンが飛び込んできて・・・。」
と言われたら大体アオドウガネだろうなって思ってます。

コガネムシ科

昆虫の分類に硬い羽を持つことが特徴の甲虫(コウチュウ)目があります。
アオドウガネはその中の「コガネムシ科」の一種です。
この仲間にはカブトムシハナムグリカナブンなど有名な昆虫がたくさん含まれています。

アオドウガネの特徴

顔は丸い

コガネムシの仲間の中でもアオドウガネは「スジコガネ亜科」に分類されている昆虫です。
コガネムシ」と呼ばれるこの仲間もスジコガネ亜科で近い仲間になります。

コガネムシの仲間の顔は丸っこい形をしているものが多いのですが、よく間違えられるカナブンの顔は実は四角い形をしています。
ここを見るだけでも「アオドウガネ」と「カナブン」の違いがわかりますね!

参考:カナブン

カナブンの写真
参考:カナブンの顔
カナブンの顔は四角いのでアップでみると結構違いますね。

アオドウガネの白バック写真(詳細写真)

アオドウガネの写真
正面から。とてもキレイな甲虫です。
アオドウガネの写真
丸っこい印象が可愛いですね。
アオドウガネの写真
アオドウガネはお尻がフサフサ。
アオドウガネの写真
アオドウガネコガネムシらしいフォルムです。
アオドウガネの写真
お腹の方は赤い光沢を持っています。
アオドウガネの写真
前脚の形が面白いことに気づいたので撮影してみました。
なんだかプラモデルのパーツのようです。

ヤマトアオドウガネとの違い

とても似た種類に「ヤマトアオドウガネ」がいます。
実は、とても一般的なこのアオドウガネはもともと南方に多く生息する種類だったのですが、その分布を北上させているのだそうです。
その影響で「ヤマトアオドウガネ」は大きく数を減らしているという話もあります。

見分け方としては、お尻の毛を見るのが一番簡単そうです。
ふっさふさな毛が、お尻全面にあるのが「アオドウガネ」です。
ヤマトアオドウガネはお尻の先に一列程度の毛しはえていないようなので、そこで見分けるのが簡単そうです。

羽の一番うしろの隆起の仕方にも違いがあるようですが、お尻の感じで大抵の場合はいけそうです。

アオドウガネの写真
アオドウガネを後ろから。羽の後ろにもふっさふさな毛がたくさん生えていますね。

生態(食べ物)

食べ物や餌(エサ)

幼虫の時期には、土の中で植物の根などを食べて育ちます。
沖縄ではサトウキビの地下部を食べて枯らしてしまう被害も出ているようです。

成虫は広葉樹の葉っぱを食べます。
桜の木でも見ますし、公園の植物など色んな所で見ることができるので、食べることのできる葉っぱの種類は多そうです。
飼育するときには、昆虫ゼリーも食べます。

アオドウガネの写真
アオドウガネは色んな葉っぱを食べることが出来ます。

成長(卵、幼虫、蛹、成虫)

丸っこい卵を土の中に産みます。

産みたては細長いですが、時間が経つと丸くふっくらしてきます
アオドウガネの写真
卵の中に幼虫の姿が見えてきました

幼虫

土の中で成長し、植物の根っこや腐葉土を食べて大きくなります。
私が観察したときは、孵化して一ヶ月くらいで大きく成長し、そのまま幼虫で冬の間を過ごしていました。

暖かくなってきた3月の上旬に確認してみると、体が黄色くなっていました。
体調が悪いのかと思いましたが、そのままサナギになってくれました。

アオドウガネの写真
生まれたての小さな幼虫
アオドウガネの写真
少しずつ大きくなっていきます。食べたエサの色が少し透けて見えます
アオドウガネの写真
大きくなった幼虫
アオドウガネの写真
アオドウガネの幼虫の顔
アオドウガネの写真
春先に確認すると黄色い幼虫が出てきました

蛹(サナギ)

春を待ってから蛹室を作り、その中でサナギになります。
幼虫の姿で越冬するのはカブトムシなどと一緒ですね。

アオドウガネの写真
4月の末頃に確認するとサナギになっていました

羽化(うか)

蛹室の中で羽化して、しばらくじっとしています。
羽化したばかりのときは、羽の色が薄いですが少しずつ色づいていきます。

アオドウガネの写真
5月の中旬に羽化したばかりの姿を確認しました。

成虫(せいちゅう)

成虫になるとグリーンの綺麗なコガネムシになります。

アオドウガネの写真
成虫のアオドウガネ

分布や生息地

本州から南西諸島まで広い範囲で見ることができます。

分布を北上させているとのことなので、見られる地域は増えていきそうです。

コガネムシの仲間をもっと見る!

ムシミルではたくさんの昆虫の面白い!を届けていきます。
綺麗な写真をたくさん使って紹介していますので、他の昆虫も是非ご覧になってください。
これからもムシミルをよろしくお願いします!

コガネムシ科まとめ 黄金虫図鑑

コガネムシ特集バナーの画像
関連記事(一部広告含む)

この記事を書いた人

村松佳優

昆虫写真家/講師/カメラマン/ムシミルの運営。

昆虫の面白い!魅力たっぷり!
たくさんの人にそれを知ってもらうことで、人も昆虫もよりよい未来を築いていけたらと思ってこのサイト「ムシミル」を運営しています。

カメラマンやイベント運営などに携わりながら、大学の講師やクリエイターの支援活動もし、次代の育成にも力を入れて活動しています!
詳細なプロフィールはこちらのページで御覧ください。
TwitterInstagramもやっているのでフォローや応援してもらえたら嬉しいです(^^)