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ミヤマダイコクコガネってどんな虫?
コガネムシの仲間なのですが、動物のフンに集まるところからフンチュウの仲間として認識されることが多いです。ミヤマダイコクコガネは名前に「ミヤマ(深山)」と入ることからも分かる通り、フンチュウの中でも標高の高い場所を好んで生息しています。

しっかりとしたツノを持っています。
コガネムシ科
昆虫の分類に硬い羽を持つことが特徴の甲虫(コウチュウ)目があります。ミヤマダイコクコガネは、その中の「コガネムシ科」の一種です。この仲間にはカブトムシやハナムグリ、カナブンなど有名な昆虫がたくさん含まれています。
フンに集まる習性から「糞虫(フンチュウ)」の仲間として呼ばれたりもします。
糞虫(フンチュウ)とは?
主に哺乳類の新鮮なフンに集まる昆虫のことです。動物が消化できない成分を食べて分解してくれるので、生態系の分解者として重要な役割を持っています。
ミヤマダイコクコガネの特徴
ダイコクコガネと比べると小さいツノになりますが、それでも立派なツノを持っています。
メスにも小さなツノがあります。
ダイコクコガネの仲間は、ツノもですが、胸部の隆起にもそれぞれ特徴があります。
ミヤマダイコクコガネのオス
オスのツノはゆるりと湾曲していますが、ダイコクコガネと比べると直線的で小さいです。

頭部はとても平べったいのがわかります。




フンチュウというと、地面にいる印象ですが結構飛びます。
ミヤマダイコクコガネのメス
オスと比べてもツノが小さいのですが、ツノがあるにはあります。
胸部の隆起もオスよりかなり緩やかです。

ツノの大きさには個体差がある。
ミヤマダイコクコガネの生態
食べ物や餌(エサ)
動物のフンを食べるフン食性です。
森林のシカやカモシカなどのフンでよく見られますが、山地の放牧場の牛糞にも来集します。
光にやってくる走光性
ミヤマダイコクコガネには走光性と言われる光にやってくる習性があります。
ライトトラップなんかにもやってきます。
ミヤマダイコクコガネの分布や生息環境
日本では、本州・四国・九州で見ることのできる昆虫です。
海外では朝鮮半島やロシアにも分布しています。
標高の高い場所に生息し、シカ糞を中心に牛糞に集まることもあるようです。
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