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ウバタマムシってどんな虫?
日本で見る玉虫の中では大型になるので、見つけると嬉しくなる虫だが、一般に知られているヤマトタマムシと比べるとその色彩は地味です。
その見た目から姥(うば・老女のこと)玉虫と名付けられたようだが、なんとも失礼な話です。
冬に成虫で越冬するものもいて、冬の虫探検に出かけると見つけることもあります。木の幹などでじっとしていることが多いですが冬に成虫で越冬するものもいて、冬の虫探検に出かけると見つけることもあります。木の幹などでじっとしていることが多いですが、その見た目は木の幹によく馴染むので離れたところから見ていると気づきにくいです。
初めて見つけたときはびっくりしたものです。
ウバタマムシの特徴
地味な色彩ですが、その中にも艷やかな光沢感があるのはタマムシらしいなと思います。
茶色っぽい印象を持っているのですが、よく見ると地色は黒いですね。その中に黄色を中心とした粉がたくさんついているので茶色の印象が出るようです。
しかし、色彩は違っても顔を見るとしっかりタマムシなのだとわかります。
ちょっとヤマトタマムシ顔を並べてみましょう!
同じ種類の雰囲気が漂っていますね。
ただ思っていたよりは違いもあって、ヤマトタマムシのほうが目が大きくてくりくりしているようです。
ウバタマムシの生態や成長
食べ物や餌(エサ)
幼虫はマツ類の中を食べますが、成虫は松の葉などを食べています。
以前見つけた時にどのように食べるのかと思って松の葉を入れたら、松の細い葉をガジガジとかじっているのが観察できました。
卵
交尾をした成虫は枯れ木や、弱った松などに樹皮の隙間を狙って産卵します。
幼虫
マツなどの枯れ木や生木の中を食べ進んで成長していきます。
2~3年くらいかけて大きくなっていきます。
大きくなるまで時間もかかるので、建材などで使われた部分から家が建った後にタマムシが成虫になって出てきたという話もあるようです。
そういった木を侵食することもあるので一部では害虫としても警戒されています。
そのようなこともあるため、一般には枯れ木を食べるとされていたりもするのですが、生木も食べていることがわかります。
冬越し(越冬)
幼虫の時期が数年かかるので、幼虫のままでも冬は越しているのですが、成虫でも冬を超すものがいます。
暖かい日などは日光浴をしているところも観察されます。
ウバタマムシの分布や生息地
本州から南西諸島まで広く見られますが、そんなに身近にいる印象もありません。
しかし、ふと気がつくと目の前にしたりするので木の幹などもよく観察してみましょう。