ヤエヤマエダナナフシってどんな虫?
ナナフシ科
昆虫の分類でナナフシ目ナナフシ科があります。ナナフシはまだ研究段階の内容も多く、分類が変わってくる可能性もあるのですが、このサイトでは日本のナナフシの仲間はみんな「ナナフシ科」としています。
エダナナフシの仲間
石垣島で撮影したナナフシですが、撮影していたときは少し距離が遠かったのでよく見えていませんでした。ちょっと色の変わったナナフシだなぁって印象です。
撮影した写真を後からパソコンで確認してみると、触角が長いのがわかりました。触角が長いのはエダナナフシの仲間の特徴です。石垣島でよく見られるナナフシにはアマミナナフシがいます。あちこち散策しているとよく見かけるナナフシです。アマミナナフシはサイズも日本最大級でとても大きく体も太い印象があります。
触角の長さの他にも、写真に撮ったナナフシはなんだかほっそりした感じで節が強く出ている雰囲気です。これらから、エダナナフシの仲間だろうと思いました。
しかし、図鑑などで確認するとエダナナフシは本州から九州までしか生息していません。南西諸島に生息するエダナナフシは別種になるようで、島によって何種類か確認されているようです。「日本産直翅類標準図鑑」で調べてみたところ、似ているナナフシはいろいろと載っているのですが、生息地に「石垣島」とはっきりと記載のあった「ヤエヤマエダナナフシ」としました。
成長すると色が変わっていくのでしょうが、赤っぽい体に黄色いまだら模様の色の脚をしている変わった印象のナナフシでした。とても派手です。
触角比較
エダナナフシの仲間は触覚が長いのが特徴です。ヤエヤマエダナナフシももちろんそうです。
それに比べて、ナナフシ(ナナフシモドキ)やアマミナナフシは触角の長さが短いです。触角の長さを見るだけでもこの二種類のどちらに近い仲間なのかを判断することができるので写真でも紹介しておきます。