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コーカサスオオカブトってどんな虫?
アジア最大のカブトムシで、大きいものだと130mmを超える個体もいます。
3本のツノが特徴的ですし、闘争心もあってかなり迫力のあるカブトムシです。
英語では「Three Horned Beetle(スリーホーンビートル)」とも呼ばれます。
少し前まで学名は「Chalcosoma caucasus」だったので「コーカサスオオカブト」と呼ばれています。
しかし、学名に変更があり「Chalcosoma chiron」になったので「キロンオオカブト」に和名も変更されるかもしれません。
コガネムシ科
カブトムシの仲間は、甲虫(コウチュウ)目のコガネムシ科に含まれています。コーカサスオオカブトもその中に含まれる昆虫で、他にも「アトラスオオカブト」や「ヘラクレスオオカブト」、日本の「カブトムシ」などが近い仲間です。
コーカサスオオカブトの特徴
闘争心の強いカブトムシで、オス同士はよくケンカします。
飼育する場合は、一匹ずつ分けてあげないと同種やメスであっても激しく戦ってしまいます。
3本の長いツノが特徴的ですが、生息地や大きさでツノのサイズにはバラつきがあります。
オス♂
3本の大きく発達したツノと、頭角に突起があるのが特徴です。
3本のツノと「コーカサスオオカブト」との違い
迫力のある3本のツノが特徴的ですが、個体のサイズによってツノのサイズにも大きなバラつきがあります。
コーカサスオオカブトはアトラスオオカブトと雰囲気が似ています。
ツヤっぽい体とか、3本のツノなど共通点が多いのです。
その中で見分ける方法のひとつとして、頭から出ているツノ(頭角)の中央部に突起があるかどうかです。
突起があればコーカサスオオカブトで、突起がなければアトラスオオカブトです。
しかし、サイズの小さいものではどちらも突起がなかったりするので注意が必要です。
傾向としては、胸の幅などはアトラスの方が少しほっそりしています。
参考:コーカサスオオカブト
参考:アトラスオオカブト
背中に注意!?
コーカサスオオカブトの背中の隙間に注意が必要です。
胸部と腹部の間は鋭利で爪切りのようになっています。
これは、捕食者から身を守るのに役立っているようですが、うっかり触るとケガをするので気をつけましょう。
コーカサスオオカブトの生態
5mmほどの卵から孵った幼虫は1~2年かけて3齢幼虫まで成長します。
3齢の終齢幼虫まで成長するとかなりの大きさで、手のひらくらいのサイズになります。
充分に成長すると蛹(サナギ)になって、成虫へと大きく姿を変えます。
食べ物や餌(エサ)
コーカサスオオカブトは朽ち木やその下の土に産卵します。
孵化した幼虫は、それらの朽ち木や腐葉土を食べて1~2年かけて成長します。
成虫はロタンやサトウヤシの木などを傷つけて、滲み出てきた樹液を吸っています。
明かりにやってくる
明かりに飛んでくる習性を持っています。
ライトトラップにもやってきます。
種類や亜種
コーカサスオオカブトは住んでいる地域によって、ツノの形や大きさなどに変化があります。
その特徴から、同じコーカサスオオカブトでもいくつかの亜種に分けられています。
通称や名前/学名 | 生息地域 |
---|---|
コーカサスオオカブト(基亜種) Chalcosoma chiron chiron | ジャワ島 |
スマトラコーカサス(スマトラ島亜種) Chalcosoma chiron janssensi | スマトラ島など |
マレーコーカサス(マレー半島亜種) Chalcosoma chiron kirbyi | マレー半島 |
タイリクコーカサス(大陸亜種) Chalcosoma chiron belangeri | インド北東部からインドシナ半島 |
分布や生息地
インド~インドシナ、マレー半島、スマトラ島、ジャワ島などの標高の高い場所を好んで生息しています。
アトラスオオカブトと比べて分布は少し狭いです。
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