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ホシホウジャクってどんな虫?
ホバリングする高い飛翔能力
かなり高い飛翔能力を持っています。花から花へと飛び回り、飛んだまま空中で停止(ホバリング)できます。ですから飛んだまま長い口吻(こうふん)を伸ばして花のミツを吸ったりしているのを見ることができます。その動きはまるでハチドリのようで、観察していると見とれてしまいます。
ホバリング中のホシホウジャク
スズメガ科
昆虫の分類でチョウ目があり、一般的な蝶(チョウ)や蛾(ガ)の仲間が含まれます。このサイトでは一般に蛾と呼ばれるものを「ガ類」としているのですが、ホシホウジャクはガ類の中の「スズメガ科」に含まれる一種になります。スズメガ科には他に有名な種類ではオオスカシバなどが近い仲間です。
羽を広げると派手な黄色模様
前羽は茶色のトーンで統一されているので、止まっているときは地味な印象のスズメガです。しかし、飛んでいるときなどの羽を広げているときには後ろ羽がちらっと見えます。地味だと思っていたら、後ろ羽には派手な黄色い模様が入っていてびっくりしてしまいます。
ミツを吸うホシホウジャク
ハチに擬態している?
生き物の中には毒を持ったものなどに姿を似せることで身を守る「擬態」をするものがいます。そして、このホシホウジャクは蜂(ハチ)に擬態していると言われています。羽を閉じたときの地味な印象からは全くハチに見えないのですが、飛んでいるときには後ろ羽の黄色い模様が見えている状態になります。その飛んでいる姿はハチに見えなくもないですね!
昼間に活動
蛾の仲間には夜行性のものが多いのですが、ホシホウジャクは昼間に活動する昆虫です。日中でも見ることはできますが、夕方などに活発にミツを吸って飛び回っているのをよく見かけます。しかし、夜中の灯火にも飛来することがあるようですね。
クロホシホウジャクとの違い
クロホシホウジャクのほうが一回り大きいです。それだけではよくわかりませんが、他には後ろ羽の黄色い模様はホシホウジャクのほうが広く見えたりします。さらに、ホシホウジャクの前羽の先端には長方形の黒紋が確認できるのもポイントです。ここらへんが違いになるので、色々参考にしながら調べていきます。
幼虫の色
幼虫はヘクソカズラの葉っぱを食べるイモムシで、お尻に尻尾のような尾角(びかく)と呼ばれる突起があるのが特徴です。スズメガの仲間に多い特徴ですね!
ホシホウジャクの幼虫は、全体が黄緑色になる個体と黄褐色になる個体がいるのですが、蛾の仲間で幼虫のときから個体に変化があるのは珍しいような気がします。