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ヤブキリってどんな虫?
キリギリスと似ていますが、羽の大きさや模様などが違います。雑食性というのもにているポイントですね!
実は細かく多くの種類に分かれているようですが、ここでは包括してヤブキリとしています。
体の色は緑色に茶色い模様
体は緑色で細かな模様などが入っていますが、背中側にだけ茶色い模様が入っています。他のキリギリスの仲間などにも見られる特徴ですが、見た目の輪郭をごまかして見つかりにくくする効果があると思われます。
ヤブキリを上から見たところ
ヤブキリの鳴き声
「・・ジリジリジリジリ・・・・」と鳴いています。
警戒心は低いようで、近づいても気にせずに鳴いていたりします。
キリギリス科
昆虫の分類にバッタ目があります。その中にキリギリス科があって、ヤブキリはその中の一種になります。日本で有名なキリギリス科の仲間ではそのままキリギリスやウマオイなどがいます。バッタの仲間は草食が基本ですが、キリギリス科の仲間は雑食のものもおり、他の昆虫などを捕食する行動も知られています。
食べ物、餌(エサ)は?
小さな幼虫の頃には花の上などに登って、花粉や花弁などを食べているのをよく見かけます。成長するにつれ肉食性を帯びていき、体は大きくなり大アゴと前脚のトゲが発達していきます。食性はかなり広い昆虫です。
トゲトゲの前脚
後脚の太もも部分を除いて脚(アシ)にはトゲが目立っています。特に前脚ですが、これは他の昆虫を捕らえる時に逃さないようにする役割があるようです。ですから、ヤブキリを始め肉食性を持つキリギリスやウマオイにも似た特徴が見られます。
生息地と分布
ヤブキリは本州から四国まで生息しているとされていますが、厳密には別種として吸収などでも見ることができるようです。平地から山地の藪(やぶ)や草原などで見られます。樹上などにいることもよくあります。警戒心が低いこともあり比較的よく見られる昆虫です。
ウマオイやキリギリスとの違い
キリギリスにも似ていますが、模様などの雰囲気がよく見ると全然違います。幼虫の時期だと、背中に二本線が入っているのがキリギリスの幼虫で、背中に一本の線が入っているように見えるのがヤブキリの幼虫です。
ウマオイとの違いは、体が緑で背中に茶色い模様が入って前脚のトゲが目立っているという特徴がよく似ているのですが、頭部が少し小さめであったり背中の模様の入り方も違います。そして、後ろ脚の太い部分の下側にはトゲがあるのがヤブキリの特徴で、ウマオイにはトゲがありません。
確実なのはメスの産卵管を確認することです。ウマオイでは上方に沿ったような刀のような形をしていますが、ヤブキリはまっすぐに近い産卵管の形状です。