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タマムシ科とは?

コウチュウ目に含まれるグループで、日本では240種類ほどが知られています。有名なのはヤマトタマムシで、構造色で煌めく美しい体色が特徴的ですが、地味な配色のものも多く含まれています。大きさも数mmくらいのサイズのものもいます。

タマムシ科の写真ギャラリー
Buprestidae

※クリックすると各ページに飛べます。写真と詳しい説明があります。

タマムシの名前の由来

漢字で「玉虫」

タマムシとは「玉虫」と漢字で書きます。
昔は「玉」と言えば宝石などの宝飾品のことを指しており、タマムシの美しさからそういった宝物のようだと名付けられました。

英語で「Jewel beetle(ジュエルビートル)」

ジュエルとは宝石のことで、ビートルは甲虫のことです。宝石のような甲虫という意味でつけられましたが、やはり海外でもタマムシの美しさを宝石のようだと思ったのですね。
実際海外には日本で見られにような美しい煌めきを持った種類がたくさんいます。

タマムシの種類

タマムシと一口に言っても日本にも沢山の種類がいます。
世界では15,000種、日本でも240種類以上が知られています。

実はヤマトタマムシのように美しい光沢を持ったものばかりではありません。
ウバタマムシのように地味な色彩を持ったものも多く存在しています。

タマムシの人との関わり

工芸品やアクセサリー

タマムシはその美しさから宝飾k品としても利用されます。
昔の工芸品で有名なものでは「玉虫厨子」などもありますが、現代でもタマムシの羽を利用したアクセサリーやブローチなどが作られています。

農業で害虫として

タマムシの仲間の幼虫は枯れ木を食べるものも多いのですが、種類によっては生木でも食べてしまうものがいます。
果樹農家や庭園などでは注意が必要になるのと、建築材の中が食べられていたという話もあったりします。

タマムシの「ジンクス」や「縁起の良い言い伝え」

タマムシの中でも「ヤマトタマムシ」の美しさには、昔の人も心惹かれたのか縁起の良い花いやジンクスが色々とあります。

「タンスにタマムシを入れておくと着物が増える」

などとも言われていました。昔の着物は効果ですし、着物をたくさん持っているというのは裕福であったり、幸せの象徴でもあったのです。

他にも「吉兆虫(きっちょうむし)」などとも呼ばれるのですが、「吉兆」とは良いことが起こる前触れのことを表しています。

縁起の良い虫の話の記事もあるので良かったらこちらも読んでください。
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この記事を書いた人

村松佳優

昆虫写真家/講師/カメラマン/ムシミルの運営。

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カメラマンやイベント運営などに携わりながら、大学の講師やクリエイターの支援活動もし、次代の育成にも力を入れて活動しています!
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