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ボクトウガってどんな虫?
幼虫が樹液に関係する生態を持つことで有名な蛾の仲間です。
成虫は夏頃に現れます。
夏の昆虫採集と言ったらカブトムシやクワガタムシ。
里山や林に入っていって、樹液の香りを頼りにうろうろするの楽しいですよね。
そんな樹液ですが、このボクトウガの幼虫が樹液と大きく関わった生活をしていることがわかってきました。
クヌギなどの木に穿孔した幼虫が、樹液の出る管を傷つけることで滲み出してきます。
余計な部分を傷つけずに、樹液を狙い撃ちしているんじゃないかといった話もあって、昆虫生態のすごさの一端も感じています。
ボクトウガ科
昆虫の分類でチョウ目があり、一般的な蝶(チョウ)や蛾(ガ)の仲間が含まれます。このサイトでは一般に蛾と呼ばれるものを「ガ類」としています。
ボクトウガは「ガ類」の中の「ボクトウガ科」に含まれる一種です。
ボクトウガの特徴
幼虫は材に穿孔するためか、頭部から胸部のあたりが固く発達しています。
全体的にはぶどう色の変わった色彩で、坑道の入り口辺りにフンなどをつづった被膜物を作って潜んでいる様子などが観察されます。
幼虫
生態
食べ物や餌(エサ)
クヌギやコナラなどのブナ科植物の材の部分に穿孔し食害します。
その時に樹液の通る管を傷つけることで樹液が滲み出てきます。
樹液に集まってきた昆虫類を捕食する行動も知られています。
夜行性で光に集まる
ボクトウガの成虫は夜に活動する、夜行性の昆虫です。
光に集まる習性を持っているのでライトトラップなどでもよく見られます。
その習性のことを「走光性」と呼んでいます。
分布や生息環境
日本では北海道から九州まで生息する昆虫です。
幼虫は樹液の出ている木などから見つかります。
ボクトウガ科へ!
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