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オオバコヤガってどんな虫?
コラム:不思議な生き物が地面を歩いていた
地面に座り込んで撮影していると、見たこともない不思議な生き物が・・・。体は蛾(ガ)の仲間のようですが、羽が極端に短く、でっかいフユシャクのような生き物が足元の葉っぱの下から歩いて登ってきたのです。一体何者なのかと観察していると羽の形が変形してきた!?いや、伸びてきました!!そこでやっと羽化(うか)した蛾だと気づいてびっくりしました!
ヤガ科の昆虫
昆虫の分類でチョウ目に含まれる、一般的に「蛾(ガ)」と呼ばれるもののなかの一群です。ヤガ科の昆虫たちは、なんと1000を超える種類が確認されているそうで、とても大きな分類群であることがわかります。
漢字で「夜蛾」と書きますが、そんなにたくさんの種類がいると夜に活動するものばかりでもありません。この時見かけたオオバコヤガは夕方に羽化をしていましたね。
オオバコヤガの羽化の様子
足元の葉っぱの下から顔をのぞかせて、ギシギシの葉っぱを登っていく不思議な昆虫を発見!
羽の短いオオバコヤガ
羽を伸ばし始めたオオバコヤガ
立てるように羽根を伸ばしたオオバコヤガ
羽を伸ばして横に広げたオオバコヤガ
幼虫の特徴
雰囲気がヨトウガの幼虫のように見えますね。冬には草の根ぎわや葉の下で見つかります。刺激を与えると、くるんと丸くなる幼虫です。
食べ物、餌(エサ)は?
幼虫の時期の食べ物はタデ科の植物やアヤメ科、ススキノ科など色々食べます。私が見つけたときにはギシギシ(タデ科)についている昆虫の撮影をしているときに足元から出てきたので、そこの根本らへんにいたようです。
生息地と分布
北海道から本州、四国、九州、南西諸島まで全国的に広く見られます。平地から山地まで見られ、林縁から畑や河原などで見ることができます。