カブトムシは、めっちゃ増えるって本当なんですね。
「夏祭りでもらってきたカブトムシがめちゃくちゃ増えて困ってる。そーだ、村松さん(サイト管理人)にあげよう!」ってな感じで我が家にカブトムシの幼虫がやってきました!
もちろんウェルカムです(笑)
著者紹介(写真家)
はじめまして。昆虫写真家でWebサイト「ムシミル」の管理人の村松です。
ムシミルは昆虫の写真を通して自然に関心を持つ人がたくさん増えるようにと運営しています。写真を使って昆虫の紹介をしたり、昆虫の「面白い!」に関心を持つ人が増えてほしいと思っているので、飼育などの記事も書いています。
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実際に飼育した観察記録をつけていきますので、どのようにお世話をして飼育すると良いのかがわかりやすいと思います。
まずはカブトムシの基本から!
カブトムシの一生
カブトムシは土の中で成長する幼虫時代に冬を越し、夏前に蛹(サナギ)になります。
大きく姿の変わる「完全変態」の昆虫で、大きく姿を変えて成虫になります。
オスには立派なツノができますね!
夏の間は樹液に集まり、里山や雑木林の風物詩でもあります。
子どもたちの人気者で昆虫採集の対象にもなりますが、大人でもカブトムシを飼育する人は多いです。
飼育は比較的簡単で、生き物と触れ合うのにカブトムシはとても良いですね!
夏の間にオスとメスは出会って子孫を残します。土の良い状態のところに卵をばら撒くように産卵し、しばらくすると幼虫が孵化(ふか)してきます。
冬になる前に大きくなってエネルギーを蓄えておくんですね。
もっと詳しく特徴や生態を知りたかったら
「カブトムシ」のページへ
カブトムシを手に入れる方法
カブトムシは人気な昆虫なので手に入れるのは簡単です。
知人にもらう、購入する、採集するなど色んな方法が考えられます。
採集方法が知りたかったらこちら
【昆虫採集】カブトムシを捕まえるコツ!服装と装備の注意点!
カブトムシの飼い方・飼育
幼虫の飼育ではマットと呼ばれる土を手に入れればオッケーです。
田舎だと近所の土でもいけたりしますし、製材所などで出た木材の破片が朽ちたものなどもカブトムシは好みます。
成虫では、土にとまり木。そして餌となる昆虫ゼリーが必要ですが、そのくらいのものがあれば飼育できます。
もっと詳しく飼育のことが知りたかったらこちらで
寿命は何年?カブトムシの飼育まとめ!卵・幼虫からの飼育もご紹介!
飼育の注意事項
幼虫も成虫も大きな注意点はこの3つです。
- 乾燥には注意する
- 直射日光を当てない(日陰か室内に置きましょう)
- エサは切らさない
飼育ケースで育てる場合は天敵などを気にする必要は基本的にありません。
病気になったり、菌に侵されることはありますが、対策が難しいので気にしても仕方がないです。できることは、信頼できる土を購入して安心感を高めることくらいでしょうか。
温度管理をする場合は20℃~25℃くらいが良いとされていますが、室内で管理する場合はそんなに気にしなくても大丈夫です。
カブトムシの飼育、成長記録
ここから飼育と観察です!
今回は幼虫を頂いたので、幼虫の段階からの飼育になります!
2/2 カブトムシの3齢幼虫
もう冬を越す準備の整った3齢幼虫を6匹いただきました。
100均などにあるタッパーです。サイズ的にもなかなか便利なものになります。
しかし、それでも幼虫6匹は入れ過ぎなので、冬の間にケースはいくつかに分けてあげようと思います。
3/16 カブトムシの土交換
そろそろ春に向けてカブトムシの幼虫6匹のケースを分けてあげようと思ったのと、餌となる土も一回交換しておこうと思いました!
まずは、新聞紙を広げて土をひっくり返します。
土の中に丸くコロコロしてものが入っています。
これは幼虫の糞(ふん)になります。しっかりと食べてくれた証拠ですね!
土を食べて細かくなったものなので、これもまた自然に還っていくような循環が自然の中では行われているのですね。
荒い目のざるがあると、この糞だけよけてまだ食べてないところだけ選り分けることもできます。
そこまでは手間もあるので、この土をざっくりと半分くらい残して新しい土を混ぜてあげると良いと思います。
一気に全部変えるよりは食べるものや住心地が変わりにくいので良いと思います。
カブトムシを取り出した土ですが、少し乾いてきてます。
ギュッと握ってみると土の感じがわかります。
新しい土と水を足してあげようと思います。
水分の足りない土
水分を足した土
土の準備ができたので、カブトムシの幼虫を大きなケースに3匹。残りの3匹は小分けにして成長を見守りたいと思います。
ちゃんと6匹とも無事で良かったです!
この調子ですくすく育ってもらいたいですね!
5/20 カブトムシの幼虫の変化
蛹になる前に土を交換してあげようと思ってのぞいてみたら、すでに様子に変化が起きていました。
カブトムシの蛹(サナギ)
カブトムシの蛹(サナギ)です。
ツノがないのでメス♀ですが、頭のところにコブのようなものがあるのですね。
もっとツルンとした頭部のサナギになるのかと思っていました。
6/8 カブトムシの羽化(うか)
蛹(サナギ)になった後は一ヶ月も経たないうちに羽化するようです。
この日中をのぞいてみると、羽化したカブトムシが動いていてびっくりしました。
羽化したばかりのようで、まだ部分的に黒くなっていません。
背中を見てもオレンジ色の羽をしています。
大きなタッパーで管理していたカブトムシ
一匹ずつ、小さめのタッパーで管理していたカブトムシの様子を見てみることに。
タッパーの横からのぞいたところ、みんな成虫に羽化しています。
慎重に土をよけていくと羽化したカブトムシの成虫が出てきました。
7/20 カブトムシ飼育ケース準備
カブトムシを個別で(ペアのもいた)飼育してたのですが、オスとメスを楽しく同居させるのにカブトムシハウスを準備することにしました!
カブトムシの飼育ケースを準備するのに必要なもの
普通の飼育ケースの場合は、コバエを気にするならこんな風にキッチンペーパーなどを挟んでおくとコバエが入りにくく、マットも乾燥しにくいです。
マットが乾燥したときのために霧吹きなども準備しておくとお世話がしやすいですね!
7/31 カブトムシが産卵していました!
セットを作ってから10日ほどですが、マットの中に卵と幼虫が確認できました!
個別に飼っていたときも、オスとメスをペアにしていたのですが、セットを組むときには卵は確認できなかったので、この飼育セットになってから産卵したはずです。
もう幼虫がいるなんてビックリです!(卵を見逃していた可能性もあります。)
幼虫は生まれたてでまだ小さいですね!
卵の管理方法
卵は小さなケースで充分に管理ができます。
大きな飼育ケースにそのままほっておいても勝手に大きくなりますが、観察するならこのように小さなケースに移してあげると見やすくて良いですね!
マットを入れて、種をまくように少し窪みを作って、その中に卵を落とします。
土をかけても良いですが、土をかけずに置いておいて問題ありません。
この方が孵化(ふか)したときにもわかりやすいです。
8/4 孵化(ふか)しました!
さっそく孵化(ふか)の様子を見ることができました!
成長はとても早いんですね!
8/7 また卵を発見!
8/26 幼虫が大きくなっています!
10/29 大きくなったのでまた来年が楽しみです!
幼虫が成虫になって、産卵から孵化(ふか)して、幼虫が大きくなるまで見ることができたのでここで記事は終了します!
他にもカブトムシの記事が色々ありますので良かったらそちらもご覧になってくださいね!