寿命は何年?カブトムシの飼育まとめ!卵・幼虫からの育て方も紹介!

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村松佳優の写真
普段はこんな感じです

はじめまして。昆虫写真家の村松です。
このサイトでは昆虫の写真を通して自然に関心を持つ人がたくさん増えるようにと運営しています。写真を使って昆虫の紹介をしたり、興味を持つ人が増えればと飼育などの記事も書いています。

子供の頃にカブトムシ飼ったことありませんか?私は両親に手伝ってもらいながらたくさんのカブトムシを育てていたことがあります。
カブトムシの飼い方は意外と簡単なんですよ!

子供は、飼育を通してカブトムシなどのかっこよさを知ったり、命の尊さについて考えるきっかけにしています。ですから、子供が興味を持ったら、大人がサポートしてあげて上手にカブトムシの世話の仕方や観察の仕方を教えてあげたいですね!
自由研究にも最適です。

ここでは、成虫の飼育の仕方から幼虫や卵の世話の仕方まで紹介します。都会だとカブトムシを簡単に採集できないかもしれません。
しかし、実はカブトムシは販売もされているので、買うときの注意点や選ぶポイントなども合わせて紹介します!

「カブトムシ特集!カブトムシの仲間(コガネムシ科)まとめ 兜虫図鑑」はこちら

【昆虫採集】カブトムシを捕まえるコツ!服装と装備の注意点!
※カブトムシの採集方法は別の記事で紹介しています。

カブトムシを飼育した時の寿命は?

カブトムシの成虫は野外で1~2ヶ月ですが、飼育下で丁寧に育てると2~3ヶ月は寿命があるので、その位の期間は観察が楽しめます。
カブトムシの成虫は越冬などしないので、幼虫期間から考えると約1年の寿命になります。

カブトムシ「成虫」の飼育方法

カブトムシの写真

子供が一番喜ぶのはカブトムシの成虫の観察ですね。
カブトムシはツノをのぞいたサイズでは、日本で最大になるコウチュウの仲間です!

友人からもらう、買ってくる、採集してくるなどで一番飼育の機会が多いのは成虫です。そんな成虫はどんな風に飼育すればよいのかまとめています。

準備するもの「成虫編」

絶対にないと困るもの

  • 飼育ケース
  • カブトムシ用マット(土・腐葉土)
  • とまり木や木材チップなど
  • エサ皿
  • 昆虫ゼリー

あると便利なもの

  • 霧吹き
  • ディフェンスシート
  • 新聞紙
  • キッチンペーパー

飼育ケース

大きいほうが観察してて楽しいのですが、部屋の置き場所によってサイズを変える必要もあるかと思います。個別飼育が基本ですが、複数のカブトムシを入れる場合は大きめのケースにしてあげてください。

カブトムシ用マット(土・腐葉土)

カブトムシは昼間は土の下に隠れたりしています。ですから自然の状態をちょっとでも再現するのにマットを入れておいてあげるとよいでしょう。幼虫と違って食べるためではありません。

乾燥するとよくないので、たまに霧吹きで乾かないように気をつけましょう

とまり木や木材チップなど

カブトムシはひっくり返ると起き上がれなくなることがあります。とまり木や木材チップを入れておくことで起き上がりやすくなります。

エサ皿

必須ではないのですが、あると転倒防止や足場にもなるので入れてあげたいですね。ない場合はそのまま昆虫ゼリーをマットの上に置いておきます。

昆虫ゼリー

市販のものが色々と売られています。今どきはホームセンターでも一年中販売しているところもありますし、100円ショップでも販売されています。

実はフタをはがす必要はありません。カッターなどで十字に切込みを入れてあげるだけでじゅうぶんです。
フタをはがすと、ひっくり返ったときに中身が全部出てしまうこともあります。

霧吹き

乾燥防止や、乾燥したときに使います。2~3日に一度くらい霧吹きをしてあげましょう。

ディフェンスシート、新聞紙、キッチンペーパー

ディフェンスシートとは小さな空気穴の合いたビニールシートで、ケースとフタの間に挟んで使います。コバエの進入防止や保湿の効果があります。透明なので観察にも向いていますし、見た目が一番良いです。

新聞紙やキッチンペーパーも同じ用途で利用できます。新聞紙は適度な保湿効果で良い感じなのですが、見た目がよくないので私はキッチンペーパーを挟んでハサミでカットしています。大きなケースでキッチンペーパーのサイズでは足りないときだけ新聞紙を使います。

新聞紙は大きく広がるので、マットを広げる時の敷き紙にも使えます。

セットの仕方「成虫編」

全部ぶち込めば完成なのですが、もうちょっとだけ丁寧に。

  • まずは飼育ケースの底にマットを敷きます。
  • とまり木やエサ皿を入れます。
  • 昆虫ゼリーをエサ皿に入れて、
  • カブトムシを入れてあげます。
  • フタとケースの間にディフェンスシートやキッチンペーパーをはさんで閉めれば完成です!!

エサがなくなったら新しいものに。乾燥してきたら霧吹きなどをしてあげましょう。

観察のポイント「成虫編」

エサの食べ方?

カブトムシはブラシ状の口でゼリーをなめるように食べています。ブラシ状の口はどんな動きをしているのかを観察してみましょう。

ツノの大きさ

カブトムシは個体によって大きいものから小さいものまでいますが、体のサイズでツノの形が少しずつ違います。
ツノのサイズや形を比べてみると面白いと思います。

カブトムシのバトル

カブトムシのオスが数匹いる場合は一緒に入れてみて戦うのかどうか観察してみましょう。オス同士が出会うと喧嘩を始めるイメージがあるかもしれませんが、絶対にケンカをするわけではありません。

ツノの大きさで負けていると思った個体はケンカせずに撤退することもあります。

個別飼育が基本

カブトムシは何匹も一緒に飼うとケンカすることもあります。弱ったりするので、個別に飼育するのが良いとされています。しかし、ケンカや他のカブトムシとの接し方なども面白い観察ポイントです。

ただ、狭いケースで何匹も飼うと絡み合ってしまったりするので、数に応じて大きなケースに変えたいですね。

カブトムシ「幼虫」の飼育方法

カブトムシ幼虫の写真

前の年に飼っていたものがたくさん卵を産んで想像よりも増えてしまうことがあります。そんな友人から分けてもらったことが何度かあります。同じように幼虫の状態でもらってくることもあるのではないでしょうか?

準備するもの「幼虫編」

  • 飼育ケース
  • カブトムシ用マット(土・腐葉土)

なんと、幼虫の世話をするのに必要なのはたったこれだけ。あると便利なものは成虫と一緒で、ディフェンスシートなどはあったほうが良いので検討してください。

飼育ケース

カブトムシの種類によっては共食いなどの危険があって、一匹ずつしか飼えない種類もいます。
しかし、カブトムシの幼虫はあまりケンカしないので多頭飼育が可能です。

何匹かまとめて入れておきたい場合は、大きめの飼育ケースや衣装ケースなどが利用できます。目安ですが、大きめの飼育ケースで6~10頭程度、小さめの飼育ケースだと2~3頭くらいにしておきましょう。

一頭ずつ飼う場合はビンやペットボトルなども使えます。ペットボトルは上のところを切って使い、切り取った部分をねじ込むことでフタにもなります。便利グッズだと、100円ショップで販売している大きめのタッパーがちょうど良いです。

カブトムシ用マット(土・腐葉土)

買ってきたばかりのマットは水分が足りないことが多いです。大きめのケースにマットを入れて、ちょっとずつ水を足しながら加水していきましょう。手で握って崩れないくらいになったら丁度よい感じです。

エサの交換「幼虫編」

マットの上に幼虫のフンが目立ってきたら交換しましょう。1cmくらいの土の塊がカブトムシの幼虫が食べたフンです。

新聞紙の上などにひっくり返し、また食べられていない部分をもとのケースに戻して、その上から新しいマットを入れるだけです。この時粗い目のザルがあると結構便利で、フンと土を簡単に分けることができます。

乾燥してきたら霧吹きなどをしてあげましょう。

観察のポイント「幼虫編」

クワガタムシやカナブンの幼虫との違い

カブトムシの幼虫の頭は赤茶でゴツゴツしています。クワガタムシの幼虫は黄色からオレンジ色で表面はツルッとしているので印象が違います。

ガーデニングなどで土を掘り返した時に、カブトムシの幼虫を見つけたと言われて見せてもらうと、だいたいハナムグリやカナブンなどの幼虫です。カナブンの幼虫などの特徴も面白いので紹介しておきましょう!
なんと背中で歩きます!
全体の毛が他の幼虫より長いのですが、それを利用して背泳ぎのように体をくねらせることによって移動することができるのです。

カブトムシのサナギ

カブトムシの幼虫は育ってくると、土の中に蛹室(ようしつ)と呼ばれる部屋を作ってその中で蛹(サナギ)になります。
オスだとサナギの時から立派なツノがついています。

クワガタムシなどのサナギは横向きの蛹室を作るのですが、カブトムシのサナギは縦型の蛹室の中でじっと成虫になるのを待っています。

大体3~4週間くらいで羽化して成虫になります。

羽化してもすぐには動かない

羽化したてのカブトムシの羽は白いのですが、時間が経つと色づいてきます。しかし、その後も羽が完全に固まるまでは10日ほどかかるんですね。成虫になったのに気がついたら、早く取り出して子供に見せたいものですが、自力で外に出てくるまで待つのがベストです。

多頭飼育が可能

ケースのところでも触れていますが、カブトムシの幼虫は多頭飼育が可能な種類です。一緒に入れていると共食いをしたりケンカをしてしまう種類もいるのですが、カブトムシの幼虫はそんなことは稀なんですね。
ですから、何匹かを一緒に飼うことが可能です。しかし、入れすぎには注意です。

カブトムシ「卵」の管理

準備するもの「卵編」

幼虫の飼育と基本的に準備するものは一緒です。
マットを準備して、そこに卵をセットします。

  • 飼育ケース
  • カブトムシ用マット(土・腐葉土)
  • スプーン(使い捨てなど)

飼育ケース

飼育ケースは大きなものでも、プリンカップのような小さなものでも構いません。好みに合わせて準備しましょう。
選び方としては、大きなものでまとめて管理したほうがマットの量も多く乾燥もしにくい(環境の変化が少ない)ので、ある程度放って置きたい場合は大きめのケースがよいでしょう。

小さめのケースの場合は観察がしやすいのがポイントです。孵化したことにも気づきやすいです。
しかし、たくさん準備しなくちゃいけないのと、孵化してある程度経ったら大きな容器に移す必要があります。

カブトムシ用マット(土・腐葉土)

幼虫の飼育と同じ要領で準備します。
水分が足りないことが多いので、加水して手で握って崩れないくらいになったら丁度よい感じです。

スプーン(使い捨てなど)

卵を傷つけないために、指で触らずにスプーンなどで土ごとすくってあげたほうが安全です。

卵をセットする

マットで管理

マットの準備ができたら卵をセットしていきます。
ケースにマットを詰めたら、適当な間隔で穴を開けていきます。そこにスプーンなどですくった卵を一個ずつ入れていきます。
植物の種を植える感じに似ていますね。
上からそっと土をかけてあげたら完成ですが、土は上からかけなくても全体が乾燥しなければ問題ありません。
土をかけたほうが、自然の環境にも近くなりますが、孵化したことがわかりづらくなるからです。

小さなカップでも同じ要領で準備していきます。
ただ、小さなカップでせっかく観察したい場合は側面に穴を開けて、その中に卵を入れて上から土をかぶせると、横から見えるので観察がしやすいです。

数がたくさんあるときには、大きなケースでまとめて管理しながら、いくつかの卵だけ小分けにして子供と観察するのもオススメです

観察のポイント「卵編」

卵の形が違う?

カブトムシの卵は産みたてのものは楕円形をしています。
時間が経つと丸っこくなってきますので、産卵の時期が違うと形が違うことがあります。
違う種類の卵が混じっているわけではないので安心してください。

孵化(ふか)の観察

タイミングが良ければ孵化の観察ができます。
温度にもよりますが、産卵してから10日~2週間程度で孵化しますので、そのくらいのタイミングに注意しておきましょう。

カブトムシの販売。買うときの注意点!

カブトムシを購入できる場所

  • カブトムシやクワガタの専門店
  • ペットショップ
  • ホームセンター

カブトムシなどの昆虫の専門店はやはり安心です。一緒に飼育用品を揃えることもできますし、わからないことがあったら気軽に聞くこともできます。生き物なので絶対に取り扱いがあるわけでもないですが、夏場は成虫が売っていますし、冬場でも幼虫を販売しているところもあります。

ホームセンターなどでは夏場にカブトムシの成虫などを販売しているのを見かけますが、専門店とは違うので冬場に幼虫などを扱っているのはあまり見かけません。

昆虫とあまり関係がないような、変わったところで売っていることもありますが、管理方法が雑に行われている可能性があるので注意しましょう。

選ぶときのポイント

元気かな?

元気なのが一番です。見るときのポイントは木にしっかりとしがみつけるか?ってところですね!
しっかりとしがみついているカブトムシは簡単には引き剥がすことはできません。

ちなみに服などについても簡単に取れませんので注意しましょう。手などに捕まるとちょっと血が出たりもします。

ケガはしてないかな?

野外での採集個体はケンカなどでケガをしていることもあります。凹みがあったり、脚が切れていたりもするので、買う前には注意してよく見ておきましょう。

盲点なのがお腹です。カブトムシの裏側ですね。
ケンカや落下などでお腹が傷ついている可能性もあります。しっかりと確認しておきましょう。

しかし、ちょっとした傷があっても元気だったら大体は大丈夫です。脚が少し切れてることがあっても飼育に影響はなかったりします。

餌(エサ)はモリモリ食べているかな?

エサをモリモリ食べているのは元気な証拠です!寿命が近づくと元気がなくなってエサも食べなくなっていきます。

注意点としては、成熟していない成虫はあまりエサを食べないので、早とちりはしないように気をつけましょう。

まとめ、注意点おさらい

カブトムシの飼育は比較的簡単です。子供のあこがれの昆虫でありながら、ちょっとした準備で生き物の観察ができるのでおすすめです。

幼虫も成虫も大きな注意点は3点です!

  • 乾燥には注意しましょう
  • 飼育ケースに直射日光は当てない(日陰か室内)
  • エサを切らさない

最後にですが、飼育個体を野外に放すのは厳禁です。飼育したら最後までちゃんとお世話をしてあげてくださいね!

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この記事を書いた人

村松佳優

村松佳優

宝石のように輝く小さな命を写し止める昆虫写真家。
昆虫の魅力を伝えることで、その未来を輝かせることをテーマにしている。
カメラマンやイベント運営などに携わりながら、大学の講師やクリエイターの支援活動をしながら次代の育成にも力を入れている。
詳細なプロフィールはこちらのページで。

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